10月12日(土)、東京・江戸川総合文化センターにて『第71回JBBF日本男子ボディビル選手権』が開催され、扇谷開登(おおぎたに・かいと)選手が初の日本王者に輝いた。
昨年は4位に終わった扇谷選手。それから1年、圧倒的な進化を遂げて迎えた今大会では、ファーストコールに呼ばれ、堂々たるステージングを披露。日本一最有力とされた刈川啓志郎選手、嶋田慶太選手という強豪を抑え、見事に頂点を掴んだ。
その瞬間、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。
開会にあたっては辻本俊子JBBF会長が「チケットが即完売するほど注目度の高い大会。今年も日本一を懸けたドラマが生まれる」と語ったが、その言葉どおり、最後まで目が離せない展開となった。
ファーストコールは若手2人の対決
予選を勝ち抜き、最初にファーストコールへ呼ばれたのは刈川啓志郎選手と扇谷開登選手の2名。
若き新世代2人による一騎打ちの構図に、会場のボルテージは一気に高まった。
続くセカンドコールでは昨年2位の嶋田慶太選手が加わり、TOP3の争いが形成。
刈川選手の精密な仕上がり、嶋田選手の安定感、そして扇谷選手の勢いとバルクが真正面からぶつかり合った。
ファイナルまで全員が極限まで絞り込み、若手とベテランがぶつかる激戦となった。
2位には昨年3位の刈川啓志郎選手。緻密な計画と取捨選択で進化を続け、今年も堂々たる戦いぶりを見せたが、日本一に強くこだわっていたため、悔しさを隠せない表情だった。
【第71回日本男子ボディビル選手権 結果】
優勝 扇谷 開登
2位 刈川 啓志郎
3位 嶋田 慶太
4位 寺山 諒
5位 渡部 史也
6位 喜納 穂高
7位 須山 翔太郎
8位 藤井 貫太郎
9位 杉中 一輝
10位 加藤 直之
11位 江川 裕二
12位 下田 亮良
モストマスキュラー賞 扇谷 開登
ベストアーティスティック賞 須山 翔太郎
取材・文:FITNESS LOVE編集部