8月23日(日)、石川県・金沢市文化ホールで「第30回日本クラス別男子ボディビル・女子フィジーク選手権大会」が開催された。
男子ボディビルは体重別の9階級、女子フィジークは身長別の3階級で争われ、日本トップクラスの選手たちがステージ上で鍛え上げた肉体を競い合った。
今大会は単なる「体重別日本一決定戦」ではない。男子ボディビルでは、10月29日~11月2日にスペイン・サンタスサンナで開催されるIFBB世界男子選手権へ、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)を通じて派遣される日本代表候補の選考につながる重要な大会でもある。世界選手権は当初UAE・アジュマーンでの開催が予定されていたが、その後スペイン・サンタスサンナへ変更された。
第1部で最大の盛り上がりを見せたのは男子70kg以下級だった。
同級には、日本クラス別選手権で優勝経験を持つ選手たちが集結。審査が進み、加藤直之選手、下田亮良選手、吉岡賢輝選手、荒木鷹紀選手、松尾幸作選手の5人がファーストコールに呼ばれると、会場から大きな歓声が上がった。この日を通しても屈指の盛り上がりを見せた瞬間だった。
実力者同士の争いを制したのは加藤選手。下田選手が2位、吉岡選手が3位、荒木選手が4位、松尾選手が5位となった。
加藤選手は世界の舞台でも実績を残してきた選手の一人だ。JBBF所属選手は世界規模の国際競技大会で優れた成績を収めることで、文部科学大臣によるスポーツ功労者顕彰や国際競技大会優秀者表彰の対象にもなってきた。過去には加藤選手をはじめ、男子ボディビル、女子フィジーク、メンズフィジーク、ビキニフィットネスなどの選手が表彰されている。
文部科学省のスポーツ功労者顕彰では、実際にIFBB世界選手権で優勝したJBBF所属選手が、フィギュアスケート、水泳など他競技の世界トップアスリートと並んで顕彰対象となっている。ボディビルも日本代表として世界を目指し、国際大会で結果を競う競技スポーツの一つである。
第2部では、男子75kg以下級が熾烈な争いとなった。
注目されたのは、今年の東京選手権を制した四十物悠弥選手と、2025年神奈川選手権覇者の小坂元雄斗選手。ファーストコールでは2人が中央に位置し、互いに譲らぬポージングを披露すると、会場の熱気はピークに達した。
優勝を手にしたのは四十物選手。小坂元選手が2位、椎名拓也選手が3位に続いた。
女子フィジークでは、昨年の日本女子フィジーク選手権でファイナルに進出した実力者たちが各階級で強さを発揮した。158cm以下級は矢野かずみ選手、163cm以下級は阪森香理選手、163cm超級は原田理香選手がそれぞれ頂点に立った。
また、JBBF競技を語る上で欠かせないのがアンチ・ドーピングへの取り組みだ。
JBBFは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の加盟競技団体。JADA加盟団体は世界アンチ・ドーピング規程や日本アンチ・ドーピング規程などに則り、JADAとともにアンチ・ドーピング活動を推進する役割を担う。
JBBFでは2025年度から大会に出場する選手に毎年度のアンチ・ドーピング講習受講を義務付けており、2026年度も選手登録に加えて講習の受講が大会出場の条件となっている。対面だけでなくオンデマンドでの受講環境も用意されている。
鍛え上げられた肉体を競う華やかなステージ。その背景には、日本代表選考、世界選手権、アンチ・ドーピングという競技スポーツとしての仕組みが存在する。
金沢で新たに誕生した各階級の王者たち。ここから世界のステージへと進み、日本を代表してどのような戦いを見せるのかにも注目が集まる。
第30回日本クラス別男子ボディビル選手権 結果
【55kg以下級】
優勝: 赤澤範昭
2位: 木村和昭
3位: 増田晋策
4位: 川辺仁
5位: 足立正友
6位: 田中義法
【60kg以下級】
優勝: 石井輝男
2位: 田久保志弥
3位: 吉田侑司
4位: 川田聖侃
5位: 小林良
6位: 丹生谷尚宏
【65kg以下級】
優勝: 岡玲治
2位: 中村仁
3位: 田場樹
4位: 野崎健太
5位: 古野洋輔
6位: 田中達也
【70kg以下級】
優勝: 加藤直之
2位: 下田亮良
3位: 吉岡賢輝
4位: 荒木鷹紀
5位: 松尾幸作
6位: 福田博一
【75kg以下級】
優勝: 四十物悠弥
2位: 小坂元雄斗
3位: 椎名拓也
4位: 中井太朗
5位: 持田教利
6位: 齋藤智也
【80kg以下級】
優勝: 井上貴文
2位: 坂本和優
3位: 嶺翔太郎
4位: 清水隆太郎
5位: 久野清照
6位: 松下博信
【85kg以下級】
優勝: 近藤孝仁
2位: 宮澤昂大
3位: 眞野太朗
4位: 杉本峻祐
5位: 白井大樹
6位: 森田智也
【90kg以下級】
優勝: 神田優作
2位: 小池優真
3位: 上野拓人
4位: 勝田竜力也
【90kg超級】
優勝: 芳賀涼平
2位: 小西哲史
女子フィジーク結果
【158cm以下級】
優勝: 矢野かずみ
2位: 中村さやか
3位: 宮下明菜
4位: 伊藤美代
5位: 大谷玲子
6位: 衣笠朋
【163cm以下級】
優勝: 阪森香理
2位: 新沼隆代
3位: 本部夏実
4位: 星宮有智子
5位: 高橋典子
6位: 清水洋子
【163cm超級】
優勝: 原田理香
2位: 四方千枝
3位: 塚本教子
4位: 白井香
5位: 佐藤とく子
6位: 井上賀代
文・写真:FITNESSLOVE編集部










