「身体を休めることも含めてコンディションを整える大切さを感じました」
8月2日(日)、埼玉県・三郷市文化会館で開催された『サマースタイルアワード 2026 JAPAN PRO CHAMPIONSHIP』。「夏のプロ戦」と言われる全国からハイレベルな選手が集まるこの大会のビューティーフィットネスモデル部門で1位に輝いたのが、村主果穂(すぐり・かほ / 29)さんだ。今大会に向け、村主さんが特に重視してきたのは疲労の見極めや管理。ボディメイクの大敵となる疲労と向き合い、見事日本一に輝いた。

「冬のプロ戦でトップ層の選手と並んだときに、自分はアウトラインが弱いと感じました。そこを改善するためにトレーニングを重ねてきましたし、今回は結果を残せて本当にうれしかったです。夏のプロ戦は自由音源でフリーポーズができるので、自分の得意なフリーポーズでもしっかりアピールできるように準備しました」
フォームから見直し、脱・“効かせているつもり” へ
村主さんのトレーニングは基本的に週6回。前回大会から特に変えたのがトレーニングフォームだった。苦手な部位ほど狙った刺激を入れられていないことに気づき、トレーナーのサポートを受けながら改善に取り組んだ。
「特に背中の下部は刺激が入りにくく、“効かせているつもり”になっていました。そこでフォームを見てもらいながら修正していくと、今まであまりなかった筋肉痛も来るようになったんです。手で触ったときにも筋肉がついた感覚があり、身体の変化を感じられました」
一方で、ただ練習量を増やすのではなく、疲労の見極めも大切にしてきた。
「しんどいときは、身体が疲れているのか、脳が疲れているだけなのかを客観的に考えるようにしています。脳の疲れならジムへ行くことで逆に発散できます。でも身体が重かったり違和感があったりするときは、無理をすると怪我にもつながるので思い切ってオフにしていましたね」
「まずは楽しむこと」から始めてほしい
今大会へ向けた調整では、睡眠にも悩まされた。寝つきが悪く眠りが浅くなるなか、鍼灸院にも通いながらコンディションを整え、本番を迎えた。
「副交感神経優位にうまくならず、なかなか寝つけなかったり、眠りが浅かったりしたのが悩みだったのですが、近所の鍼灸院で身体を緩めてもらうことで調整できました。トレーニングだけではなく、身体を休めることも含めてコンディションを整える大切さを感じました」
副交感神経が適度に優位になることは、心身のリラックスや休息、疲労回復の進行が期待される。入浴や軽い運動も効果があるため、村主さんと同じく寝付けなかったり眠りが浅かったりする際は生活を見直してみても良いかもしれない。
村主さんは、ボディメイクを “楽しむこと” の大切さを語る。
「強制的にやろうとしても習慣にはならないと思うので、最初はとにかく楽しむことが大切です。私も身体が変わることや、新しいトレーニングを教わることが楽しいから続けられています」
「友達と一緒にやってみたり、パーソナルジムに行ってみたり。まずは気軽に身体を動かしてみてほしいです。運動したあとのスッキリする気持ちよさを知ることが、続けるきっかけになると思います」
自分の弱点だけでなく疲労やコンディションとも向き合ってきた村主さん。特に「脳が疲れているだけか、身体が疲労しているかを見極める」取り組みは、継続的で効率的なボディメイクの助けになるかもしれない。
用語解説
ビューティーフィットネスモデル(SSA):モノキニを着用し、単に細いだけでなく、女性らしい丸みとしなやかさを残した引き締まった身体が評価される部門
副交感神経:心身をリラックスさせ、休ませる働きをする自律神経
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
取材:池田光咲 撮影:高坂裕希
-サマスタ選手, コンテスト
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