9月6日~9日に韓国のチェジュで開催された『IFBB EAST ASIAN CHAMPIONSHIP 2024(以下、IFBB東アジア選手権)』。「女子高校ビキニアスリート」として活躍を続ける小池星蓮(こいけ・せれん/18)選手が日本代表として挑戦し、見事ビキニフィットネスジュニアの部優勝、一般164㎝超級で2位という結果を残した。
【写真】「女子高生ビキニアスリート」小池星蓮選手のビキニ大会写真
小池選手は8月25日に東京で開催された『JBBF日本ジュニアフィットネス選手権』のビキニフィットネスで優勝し、勢いそのままに今回、自身初の国際大会となる『IFBB東アジア選手権』に挑戦。
「初めての国際大会で、ドキドキとワクワクが半々でした。結果はジュニア優勝と一般2位で、自分にとっては十分すぎるものを頂けてよかったです!ステージで君が代を流すという経験もできて、なんだか現実味がなくて、立っているのにずっとフワフワしている感じでした(笑)」
大会後、学校で友達に何か言われたのか聞いてみると、「みんなSNSで追ってくれていて、学校に行くとみんなが『ワー!!すごーい!』と祝ってくれました」とのこと。小池選手のように身近で活躍している人がいると「私もやってみたい!」と言う人も出てきそうだが、真逆で「私には絶対にできない!」と言われることが多いのだという。そのため学校では珍しがられているのが小池選手の日常だ。
そんな小池選手が挑戦した自身初の国際大会では「日本では絶対に経験しないような出来事」があったのだという。
「大会の前夜の、それも23時に翌日の進行表やメンバー表が発表されて(笑)。さらに翌朝6時にヘアメイクがあるというのもそこで決まったり(笑)。日本では事前に進行表やメンバー表が出されるので、急でビックリしました」
韓国での開催となった今大会では、「食事の調達」にも一苦労したそう。
「日本から食材を持っていくことができなかったので、スーパーで果物など、必要なものを調達していました。なるべく日本で食べているものと同じになるよう意識して過ごす必要があったので、常に考えて行動しないといけない状況でしたね……」
「海外の選手を間近で、生で見たのは初めて」だった小池選手。偶然、大会前日の朝食会場で見た選手に圧倒されたという。
「私と同じ階級(ビキニフィットネス164㎝超級)で優勝された中国のCao Miao選手なんですけど、一目見たときに『すごい人おる!』とビックリしました。あそこまで迫力ある身体を間近で見たのは初めてだったので。そのときは、ボディフィットネスの選手かな?と思いましたが、まさかの自分と同じ階級だったという(笑)」
海外の選手たちの身体を初めて生で見たことにより、小池選手は目指す身体の方向性が分かってきたと語った。
「日本のビキニ選手はカリカリに絞れているイメージですが、私が見た海外の選手たちは無理して絞っている感じがほぼなく、健康そうでした。国ごとに審査基準が違うと思うのでそれぞれだとは思いますが、私は海外の選手のように肌艶が良くてしっかり筋肉のついた身体が理想だと感じたんです」
今回、初の国際大会で様々な経験を積んだ小池選手。今年は9月29日(日)に岡山で開催される『JBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス』には出場せず、12月に東京・有明コロシアムで開催の『IFBB世界女子選手権』に照準を絞っている。
「もともとは階級別日本一を決めるオールジャパンに出る予定だったのですが、色々な方に相談させていただいて、今年は12月一本に絞ろうと決めました。減量期間が長くなりすぎてしまうので、一度減量をストップし、身体を回復させるためです」
12月の世界選手権では日本で「君が代」を流すことができるだろうか。
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文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介(国内大会) 写真提供:小池星蓮