9月1日(日)に開催された『JBBFオールジャパンウェルネスチャンピオンシップス』163cm以下級で3位に輝いた近藤恵理子(こんどう・えりこ/39)選手。ハード感ある筋肉はどのようにつくられたのか。また、過去最大の減量幅で劇的な変化をみせた減量についても伺った。
「スポルテックカップ4位、オールジャパンでは3位と、全国大会でようやくメダルに手が届くところまで成長でき、とても嬉しく思っております。『努力は身体に現れる』というのを初めて実感することのできた1年でした!」
ビキニフィットネスで活躍していた近藤選手。ビキニ時代から、脚が強いという評価をいただいていたことと、自身も一番力を入れている、かつ得意なトレーニング部位が脚だったことで、下半身の筋肉がより評価されるウェルネスカテゴリーが始まると聞き、「これはチャレンジするしかない!」と、ウェルネスへの転向を決意したという。
トレーニングは週5〜6日で1回1時間半〜2時間。胸、肩、背中、ベンチプレス+腕、脚(四頭筋)、脚(ハムとお尻)の分割で回している。ボトムヘビーな身体作りのため、今まで分けたことがなかった脚の前後ろを分けて行った。
「分けていなかったときの脚トレは3時間ほどかかっていましたが、2日に分けることで時間も半分ずつになり、集中力を切らすことなく、トレーニングの質を高めることに成功しました!」
下半身の大きさが特に評価されるカテゴリーだが、もちろん上半身の筋肉も必要。近藤選手は基本種目を徹底的にやり込んだ。
「BIG3の強化をいつも念頭に置いているのですが、ベンチプレスが特別苦手なため、週2回のサイクルで行うことにも取り組みました。結果、重量アップはもちろん、胸のストリエーションが自分でも驚くほど出るようになりました (笑)」
また、例年脚のカットを出すのが全くできなかったという近藤選手。四頭筋のマッスルコントロール練習とメンテナンスに特に力を入れたという。
「具体的には、トレーニングはエクステンションでの収縮意識を高められるような、低重量ハイレップのセットを高重量とは別で行いました。メンテナンスは週1でストレッチに通い、『フォースカッター』(エステ)という施術を3週間に1度受けていました」
このメンテナンスは減量にも効果的だったと語る。Instagramでの減量前と大会時のビフォーアフターを見ると、劇的な変化を遂げたことが分かる。食事ではタンパク質量の調整のみで減量が進んだというが、それ以外に効果的だったことは?
「私は有酸素運動が好きなので、筋トレ後に減量初期から20分〜30分、トレッドミルやクロストレーナー、無限階段(有酸素マシン)を必ず行っていました。あと睡眠を6〜7時間、しっかり取れていたこともすごく良かったと思っています!」
「来年はスポルテックカップ、オールジャパンともに優勝し、国際大会に日本代表選手として出場したいです!」と語ってくれた近藤選手の目指す身体とは。
「佐藤茂男さん(JBBFボディビルのトップ選手)が脚男と呼ばれるように、いつか私も脚女と呼んでもらえる日が来るよう、今より2倍、3倍もボトムヘビーなウェルネス選手を目指していきます!!」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
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