JBBF選手 コンテスト

36歳・2児の母が作り上げた逆三角形ビキニボディ 「座る時間もない」ほど多忙な中でコンテスト優勝

9月28日(土)、29日(日)に迫った『JBBFオールジャパン選手権(28日はマスターズ、29日は一般)』。全国から厳しい戦いを勝ち抜き、クオリファイを得た選手だけが出場できるこの大会に挑むのは、8月3日(土)に東京都・かつしかシンフォニーホールで開催された『JBBF東京ボディビル選手権大会』のビキニフィットネス35歳超級で優勝した柳沢美那(やなぎさわ・みな/36)選手だ。柳沢選手はパーソナルトレーナーとして働きながら、2人の子どもを育てる忙しい日々の中で、ステージでも輝きを放つ努力を続けていた。

【写真】柳沢美那選手のしなやか×筋肉ボディ

柳沢選手の朝は年中、年長の2人の子どもたちのお弁当作りから始まる。

「朝は子どもたちのお弁当を作ったあとにお見送り、その後は仕事へ行きます。パーソナルトレーナーをしていて、仕事の合間にジムでトレーニングをしています。その後、家に帰ったら子どもたちと遊びます。子どもと遊ぶ時間が私にとっては有酸素運動なんです(笑)」

「日中は座る時間がないんです(笑)」と笑った柳沢選手。かなり忙しい中で競技と両立しているが、睡眠時間には気を付けているのだそう。

「睡眠時間を確保できないときは次の日のトレーニングを軽めに調整するなど、睡眠不足はトレーニングの質の低下を招いてしまうので、睡眠時間には特に気を遣っています。トレーニングの質の低下だけでなく、減量も捗りにくくなってしまうんですよね」

忙しい中でもトレーニングの質を高めるために工夫している柳沢選手。トレーニング時間も、無駄にダラダラやらないようにしているという。

「トレーニングは集中して短時間で質を上げることが大切だと思っています。1時間ダラダラやるよりも、30分しっかり集中して行う方が効果的です。週に3回でも十分だし、家族との時間を大切にするためにも、無理はしないようにしています」

ビキニフィットネスという競技は、単純な身体での比較だけでなく、表情や仕草、華やかさなどトータルパッケージで評価される競技だ。そのビキニフィットネスで戦う上で、「表情」へのこだわりを持っている柳沢選手。

「単にずっとニコニコしているワケではなく、口を閉じて笑ったり、ポーズに合わせて表情を変えたりしています。以前、長瀬陽子さん(※)から頂いた『表情セミナー』の動画を見て研究しました。『表情を制する者はステージを制す』とも言いますからね」
(※オールジャパン5連覇、世界マスターズ3位など国内外で活躍するビキニフィットネス選手)

2児の母でありながら競技、仕事と両立し結果を残している柳沢選手。今年の目標は「まずは9月末のオールジャパン。10月のグランドチャンピオンシップス。そこで活躍し、12月に日本で開催される世界選手権の出場権がとれるように、応援してくれる子どもたちに努力し続けることの楽しさを背中で見せます!」と語った。世界で戦うママとして、子どもたちに勇姿を見せられるか。

柳沢美那さん

JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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佐藤奈々子選手
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