JBBF選手 コンテスト

くびれ際立つメリハリボディでコンテスト活躍の27歳 「何も取り柄がない」と感じていた自分に筋トレで変化が!

ボディメイクをしたことで得られるものはたくさんある。例えば引き締まった身体、スラリと伸びた姿勢、プリッと丸みを帯びたお尻――。それだけでなく、時にはメンタルまで変えてくれるのがボディメイクのすごさと言えるだろう。

「自己肯定感が上がって、自分のことが好きになれるというのがトレーニングの一番の良さだと思います」

そう話すのは関裕美(せき・ひろみ/27)選手。2023年にJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)デビューし、ビキニフィットネスとフィットモデルの競技者として地方大会では数々の優勝、全国大会でも上位入賞を飾っている。

【写真】関裕美選手のくびれたメリハリ美ボディ

もともと自分に自信がなく、物事も長続きしないタイプだったという背景から「自分には何も取り柄がない」と感じていた関選手。本格的に筋トレをし始めたご主人の影響でトレーニングをするようになり、日々変わっていく身体を目の当たりにして「トレーニングのセンスがいいのかもしれない」と自信がつくように。

「トレーニング自体は全然好きじゃないんですよ(笑)。大会出場を決めてから、競技のために一生懸命トレーニングして。筋トレが楽しいというよりは、変わっていく自分の身体を楽しんでいました」

競技1年目のシーズンが終わった後、自身が手にしたメダルや結果を見たときに初めて「自分はこの競技が向いているんだ」と思えたそうだ。「もちろん減量など、しんどいこともありましたが」と少し苦笑いを含ませる。初めてのシーズン後に感じた課題は “厚み” で、2024年の大会に向けては背中の厚みと脚の強化を図ってきた。

筋肉の広がりを見せるワイド感と筋肉の厚みや丸みを見せる立体感は、大会において重要な要素になってくる。立体的な背中を作るため、これまで行ってきた背中トレーニングに新たな種目であるインクライン・ダンベルロウイングを追加。下から引く種目として迎え入れた。

この種目はダンベルの重量をコントロールできるので、腰痛持ちの人や背中トレーニング初心者には有効だ。関選手も腰に力が入りやすいためインクライン・ダンベルロウイングを選び、片手あたり12kg程度の、本人にとってはそれほど重くない重量で行っているのだという。また、背中の成長にはご主人という名コーチの存在も忘れてはいけない。

「基本的に主人が側で見てくれているので、背中に関しては彼の言うことを全部聞いています(笑)。最初は背中で引くことが上手くできなくて首が痛くなりやすかったのですが、少し胸を張って身体に対して垂直にダンベルを引くと、背中の中部によく入るようになりました」

もう1つの強化ポイントである脚は、フリーウエイトのスクワットをやり込んだ。心がけたのは減量が始まってからも重量を落とさないようにすること。オンシーズンで重量をどんどん増やして春ごろまでは85kg以上を扱い、減量が進んでも80kgは扱えるようになったそうだ。初年度は減量中で70kgまでしか扱えなかったという話からも、その成長度合いが伺える。

今年のJBBF大会出場については考え中だと話す関選手。舞台上で姿が見えるかどうかは、そのときになってのお楽しみだ。

関裕美選手

JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・文:小笠拡子 撮影:中島康介

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