JBBF選手 コンテスト

168㎝の「しなやかボディ」で魅せコンテストで活躍 「眠れない」「脚が攣る」などの不調を脱した休養法

昨年、ビキニフィットネスに初挑戦ながら2大会で優勝と2位という好成績を残した太田葵(おおた・あおい/29)さん。168cmの身長と長い手足から繰り出されるポージングは、優雅かつ力強さを感じさせるものだった。そんな太田さんはボディメイクにおいて「休養」を特に重視し、しなやかな身体を作り上げてきた。

【写真】身長168cm・太田葵さんの長い手足に付いたしなやかな筋肉

休養の質が身体作りのカギ

太田さんは、2022年にレギンスカテゴリーで初めて大会に挑戦した際、身体に合わない減量方法をしていたことで「睡眠の質が悪く、眠れない」「脚が頻繁に攣る」などの不調を経験した。

しかし、その後、食事の量やストレッチ、ケアを見直すことで改善できたという。また、先輩からのアドバイスを受け、テアニンやGABAが配合されたサプリメントを試したところ、疲労が取れやすくなり、今も継続しているそうだ。

また、睡眠だけでなく日常的にも体調管理に気を遣っているという。

トレーニング後、特にハードなセッションを行った日は、身体がだるくなり、風邪を引きそうな感覚になることがある。そんなときに太田さんが取り入れているのがグルタミンだ。

「トレーニング後に体調が優れない日は、睡眠前に多めにグルタミンを摂ると、翌朝の身体がとても楽になります」

さらに、太田さんは暑さにも弱く、コンテストに向けたタンニングの後も疲労を感じやすいため、特に減量期にはグルタミンを必須アイテムとしている。

初めてフィットネスの大会に出場したころは、「周りが毎日頑張っているから、自分も動かないと!」と、休むことを恐れていたという。

しかし、経験を重ねるうちに、「休むことで次のトレーニングの質が上がる」ことを実感した。

「休むことで、次のトレーニングに向けた心身の準備ができる。浮腫みが取れて、モチベーションも上がる。休むことも、頑張るための手段なんだとわかりました」

休息をしっかり取ることで、身体の回復だけでなく、「モチベーションの維持」にもつながる。

「普段から水を多く飲むのが苦手」という太田さん。だが、疲労がたまったり、タンニングをした際に浮腫みやすいことに気づき、水分補給を意識するようになった。

特に、「2リットルのペットボトルやドリンクボトルを持ち歩く」ことで、「飲めば飲むほど軽くなる」という心理を利用して、水をしっかり摂る習慣を身につけたという。

「ボディメイクは、日々の積み重ねの先にある」

太田さんの実践する習慣は、決して特別なものではない。日々の小さな工夫が、身体を変え、自信へとつながるのではないだろうか。

太田葵さん

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:柳瀬康宏 撮影:中島康介

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