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美しいXシェイプボディの秘密は上半身とお尻の成長 49歳のフルタイム会社員が年齢別の日本一で3連覇!【筋トレ】

9月13日(土)・14日(日)の2日間、岩手県・盛岡市民ホールで開催された『オールジャパン・フィットネスチャンピオンシップス2025』。13日は40歳以上の年齢別の日本一(以下、マスターズ)、そして14日は身長別の日本一(以下、オールジャパン)を決める大会だ。

見事なXシェイプを誇る大久保裕美(おおくぼ・ひろみ/49)選手が、13日・マスターズの「ボディフィットネス45歳以上160cm以下級」で優勝、そして14日・オールジャパンでの「ボディフィットネス158cm以下級」で2位という見事な成績を収めた。

【写真】大久保裕美選手の美しいXシェイプ

大久保裕美選手

細いウエストは目の錯覚!?

大久保選手は2023年にJBBFのボディフィットネスデビューし、今年で競技歴3年目。まだまだ身体の進化は止まらない。特に目を引いたXシェイプのボディラインについて尋ねてみると「ウエストは昨年とほとんど変わってないんです」と大久保選手。

昨年から上半身のボリュームアップを狙って、背中の厚みをつけることに注力したそうだが「周りから特に褒められたのはお尻なんですよ」と笑う。

正面から見ても丸みを帯びたヒップラインが分かるほどのボリューム。「縦にも横にも大きく育っている」という評価を受け、自身は「そこなんだ(笑)」と驚いたのだそう。

ヒップスラストなど、代表的な種目しかしていないそうだが大きく成長した。とはいえ、大久保選手が尽力した上半身も確実にバルクアップしている。

下背部の厚みをつけてくれたのは、フロントプルやトップサイドのデッドリフト。意識的に下背部へ刺激を入れることで、改善されたという。

「背中も強くなりましたが、同時に胸の厚みもついたんです。胸もついたから、多分背中もついたんだろうな、と。自分の中では上半身が成長したと思っています」

注力した上半身の成長とお尻のボリュームアップによって、結果的にウエストが細く見える一種の「錯覚」が起こり、美しいXラインを生み出した。

 

減量に苦しんだ今シーズン

 

金融業界のフルタイム会社員ながら、競技をしている大久保選手。

「今年から人事異動で業務内容が変わり、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたようです。なので本当に減量に苦労しました」

大会に出場できるのか……と不安な状態が続いたそうだが、「カーボの量に山を作ってみたり『フルブローン』の近藤一隆先生のアドバイスを受けて、なんとか出場できるコンディションになりました」と話す。

大久保選手の次戦は10月に開催される『グランドチャンピオンシップス』。「もう一段階仕上げて臨みたい」と言い、一つひとつ積み重ねていく姿は、まだまだ進化する余地が垣間見えた。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・文:小笠拡子 撮影:中原義史

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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