9/21(日)、兵庫県・神戸芸術劇場で『オールジャパン フィットモデル・ウェルネスチャンピオンシップス』が開催された。フィットモデル界を牽引し、テレビ出演やブログなどのメディアを通して競技の魅力を広めている、安井友梨(やすい・ゆり/41)選手が身長別で5連覇、オーバーオールで4連覇を達成。
【写真】安井友梨選手の砂時計ボディが際立つ、ドレス姿やワンピーススイムスーツ姿
オーバーオール4連覇達成!安井友梨選手のエレガントな砂時計ボディ
「この1週間は本当に大変でした。ノーカーボです」と安井選手。1週間前の14日に岩手県で行われた、『オールジャパン・フィットネスチャンピオンシップス』のビキニフィットネスで貫禄の10連覇を達成したばかりだ。
たった1週間、されど1週間ーー。この短期間で安井選手が行った、フィットモデル仕様の身体づくり。その裏側には惜しみない努力がある。
「より華奢な身体へ、フィットモデルらしさを追求するため、ご飯は1食200g以下にしました。カロリーではなくグラム数で測ったんです。とにかくお腹を薄くする取り組みです。寝るとき以外、肋骨が開かないように紐で縛ったりなんかもして」
1週間前の自分をアップデートするための努力で、体重はマイナス1kg、ウエストはマイナス2cmという数字を達成した。
一番安いドレス生地で勝負をしてみた
いつもはドレスの生地やストーン(宝石)にお金をかけるそうだが、「今回はお願いするお店に『一番安い生地とストーンでお願いします』と伝えてみたんです」と安井選手は話す。
思い切った新しいチャレンジだったそうだが、ドレスの豪華さではなく、自分の身体で戦えることを証明したかったそうだ。
「勝ち負けにあまり執着せず、自分が成長できることを楽しみに感じられるスポーツなんです。私自身、いつも成長し続けられる人でありたいです」
安井選手にとって、フィットモデルの魅力は「2つの自分に出会えること」。ワンピーススイムスーツはビーチガールのような、ドレスは舞踏会のダンスに行くような雰囲気で、「すごく面白い競技」だと言う。
「引き締まったウエストや丸みのあるヒップは、多くの女性が憧れる体型に近いのかもしれません。また、露出度も少ないので始めやすいカテゴリーだと思います」
ビキニとフィットモデル、2つのカテゴリーで牽引する安井選手の存在は、多くの人に影響を与えているだろう。これからも、フィットモデル界を引っ張る第一人者であり続けるに違いない。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
次ページ:オーバーオール4連覇達成!安井友梨選手のエレガントな砂時計ボディ
取材・文:小笠拡子 撮影:中島康介
小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。
-JBBF選手, コンテスト
-JBBF, フィットモデル, オールジャパンフィットモデル