マッスルゲート選手 コンテスト

女子大生がビキニフィットネスで2位 「勉強が苦手な自分には、筋トレが心の支えだった」

6月1日、カルッツかわさきで開催された『マッスルゲート神奈川大会』のビキニフィットネス一般の部にて、大学3年生・大越心月(おおこし・みづき)さんが見事2位入賞を果たした。

【写真】初々しさ満点!大学3年生・大越心月さんの初めてのビキニフィットネス

惜しくも優勝は逃したが、「正直、すごく悔しかったです。でも、今回の結果が逆にモチベーションを上げてくれました。次は絶対に優勝したい」と、大会直後に語った表情には、確かな闘志が宿っていた。

今回の出場は、“ステージ慣れ”を目的とした前哨戦。最終目標は、国内のジュニア最高峰である『オールジャパン・ジュニアビキニフィットネス選手権』。その登竜門として挑んだ今回の大会だったが、「絞り切れていない自分の甘さや、足りない部分にたくさん気づかされた」と悔しさをにじませた。

減量は1月から開始し、当初はパワーリフティングの大会出場も視野に入れていたが断念。そのまま長期減量に突入し、「集中力が切れていたタイミングでの大会出場だった」と自己分析。それでも、「2位という結果が次への原動力になった。6月28日の『マッスルゲート東京ベイ』では絶対に優勝したい」と言葉に力を込めた。

実は大越さんは医療系大学に通う現役女子大生。学業との両立は決して簡単ではないが、「ボディメイクがあったから大学生活を続けられた」とまで語る。1年生のときに『全日本学生ボディビル選手権』のビギナーカテゴリーで3位、2年生で1位を獲得し、さらに高みを目指してビキニカテゴリーに転向した。

中でも特筆すべきはパワーリフティングで鍛えたデッドリフト。体重54〜55kgのときに137.5kgを挙げた実績を持ち、「デッドリフトだけでなく、スクワットも含めて全身をもっと強くしながら仕上げていきたい」と語る。

「減量は本当に苦しい。食べることが趣味だった自分にとっては大きな壁でした。何度もやめたいと思ったけれど、勉強が苦手な自分には、筋トレが心の支えだったんです」

その言葉の裏には、並々ならぬ覚悟と葛藤がある。露出が多いビキニ競技に対して、周囲からの目線が気になることもあったというが、「言われることを気にしてやめるくらいなら、最初からやってない」と自分の信念を貫いてきた。

最後に語ったのは、家族への感謝だった。

「親にはビキニフィットネスの大会に出場すると伝えると、“どうしちゃったの?”って言われたけど、トレーニング費用をはじめ、すごくサポートしてもらっています。その恩返しとしても、いい結果を出して“ありがとう”を伝えたいです」

大越心月さん

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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