7月30日(水)、東京ビックサイトで行われた『マッスルゲート東京スポルテック大会』。ウーマンズウェルネス一般の部で3位入賞を果たした、中村麻央(なかむら・まお/40)さん。
2023年にマッスルゲートのウーマンズレギンスとレギンスフィットネスのカテゴリーに初出場、善戦を重ね、全国大会にあたるゴールドジムジャパンカップにも出場。その後さらなる筋量アップに励んで今年、ウーマンズウェルネスに転向した。現在このカテゴリーでも活躍を続けている中村さんに話を聞いた。
「ウーマンズウェルネスでの初戦は大阪高槻大会(2/11開催)でした。結果は優勝、ジャパンカップへの出場資格を得ることができたのですが、身体もパフォーマンスもまだまだこれからだと痛感してこの大会後すぐに東京スポルテック大会への出場を決めました」
その準備期間は5カ月半ほど。
「すべてをブラッシュアップするということを念頭に、できる限りの努力を重ねました。日々のトレーニングはもちろん減量も、またタンニングやメイク、Iウォークの練習もしっかりと。この大会は東京ビックサイトの中での開催で照明やステージの広さなどがいつもと違うので、それらを考慮した上でのシュミレーションも綿密に行いながら、準備をすすめてきました」
そして迎えた大会当日、ステージ直前の舞台袖にいるときですら、緊張感ではなく多幸感に包まれていたと言う。
「これから同じステージに立つウーマンズウェルネス出場者の方々と肩を並べられる幸せ、そして舞台前で待つレジェンドな審査員の皆様に見ていたただける幸せ……。そのおかげもあり、力むことなく今の私の実力をすべて出し切ることができました!」
実はこの準備期間中の4月に転職をして、フィットネスクラブとパーソナルジム、ふたつの職場で働くダブルワーカーとなっていた。
「大会前の2カ月間は仕事が忙しく、1日14時間勤務となってしまうことも多々ありました。自宅から往復1時間かかるジムへの移動時間が取れないときには、お昼休憩や業務後の少しの時間にでも職場で筋トレするなど、とにかくトレーニングの頻度を落とさないよう心がけました。併せて休養の管理にも取り組み、スケジュール管理を徹底して無駄な時間をなくしつつ、のんびり過ごすのは1カ月に1日だけにするといった工夫で乗り切りました」
毎日8時間の睡眠時間を確保しつつ、温冷浴やコンディショニングという観点でのほぐしケアの試行錯誤など休養の管理もしっかり行ったことで、減量末期にもメンタルの安定を保つことができたと振り返る。
「ジャパンカップにも自信を持って出場したいですし、そこで結果が残せたらうれしい。長期的には脚を中心にまだまだ身体を鍛えて、大きさ、逞しさ、美しさをどんどん更新していきたいと思っています!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:大塚真奈美 撮影:中島康介
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。