12月20日(土)、21日(日)の2日間、東京都品川区の品川インターシティホールでマッスルゲート実行委員会主催の『ゴールドジムJAPANCUP2025』(以下、ジャパンカップ)が開催された。ビキニフィットネス35歳以上160cm超級では、「美しい軸をつくり、芯としなやかさを表現し、ステージに立ちます」と決意を見せた香取知里(かとり・ちさと/52)さんが3位を手にした。定評のあるウォーキングとポージングの裏では、どのような努力がなされているのだろうか。
【写真】「やや張りのあるお尻がコンプレックス」だったという香取知里さん。コンプレックスと向き合うべくビキニ姿でステージを舞う(バックポーズを含む写真6枚)

今も昔も身体を動かすことが生活の一部だった
「この1年の成果を発揮し、メダルをいただくことができました。たくさんの方に『演技とウォーキングが素敵だった』と言っていただけ、本当に感激しています」
そう笑顔で話す香取さん。中学・高校時代に取り組んでいたバレーボールでは国体選手に選出され、高校卒業後はエアロビクスの選手としての受賞歴を持つ。
「身体を動かすことが好きなんです。だから好きなことを仕事にしたいと思い、インストラクターになりました。フィットネス業界に身を置いて34年になり、現在はゴールドジムにインストラクターとして勤務しています」
公私をジムで過ごす香取さんに、競技の参加を勧める声があっても不思議ではないだろう。4年前に初めて大会に参加し、ウーマンズレギンスに出場。その後ビキニフィットネスに転向した。
「実は、やや張りのあるお尻がコンプレックスでした。それを隠すためにウーマンズレギンスに出場しました。でも、やっぱりコンプレックスを解消したかったので、『これはもうお尻を出すしかない!』と思ったんです」
身体の軸は誰にも負けない!
コンプレックスと向き合うのと同時に、自身の強みも磨き続けてきた。
「身体の軸には自信があります。ジムで働く傍ら、一般社団法人美軸ライン協会の理事長として『美軸』の普及に努めています」
「美軸」は香取さんの造語で、筋肉や関節の歪みを整え、身体を正しく動かせるように基礎を作ることだ。
「普段から『常に誰かに見られている』という意識で生活しています。そうすると、怠けずに良い姿勢をキープできます。それに、一見するとダラーっと座っている方が楽なように感じますが、きちんと骨盤を立てて座る方が後々楽なんです」
良い姿勢が競技生活に生きるのはもちろんのこと、疲労感の軽減、肩こりや腰痛の予防につながることから、健康増進を目的にジムを訪れる人も、その重要性を説いている。
最後に今後の競技生活について聞いた。
「自分の意識を保つためにも、結果にとらわれず、身体が続く限りは競技を続けていきたいと思います。カテゴリーはもちろん、ビキニフィットネスです。しなやかで芯のあるポージングをするというコンセプトが好きなので、カテゴリーは変えません!」
身体にも信念にもぶれない一本の軸を据える香取さんは、今後もステージに立ち続けることで「美軸」を追求していく。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:増田洋子
編集・ライター。インタビューが好きで医療、ITなどを中心にさまざまなジャンルで執筆中。現在は週に4日、ジムでのんびり運動をしている。東京都在住。
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取材・文:増田洋子 撮影:北岡一浩










