マッスルゲート選手 コンテスト

「お腹が出ている」の一言が忘れられなかった母がバキバキボディに変身 「息子から褒めてもらえる母親になりたい」

「お腹が出ていると言われたことがありました。気にしていたので、悲しくなりました」

近藤晴美(こんどう・はるみ/62)さんにとって、その一言は、長い間心に残っていた。

【写真】62歳・近藤晴美さんのバキバキの背中で魅せるバックポーズを含む6枚

近藤晴美さん

かつては競泳に打ち込んでいた近藤さん。しかし身体の都合で水泳をやめざるを得なくなり、次に選んだのがウエイトトレーニングだった。そして2025年、全国大会クラスのゴールドジムジャパンカップでウーマンズフィジーク4位に入賞。ステージで堂々と存在感を放った。

ダイエットの失敗で知った「身体はただ細くなればいいわけじゃない」

ボディメイクを始めたばかりのころ、近藤さんは体重を落とすことばかりを優先してしまったという。

「食事を極端に減らしたり、有酸素運動も1時間以上やったりしていました。体重は落ちましたが、メリハリがなく、ハリのないしぼんだ感じの身体になりました」

数字だけを追えば痩せる。だが、その先にある理想のボディラインとは違った。その経験が、近藤さんの目標を「筋肉でメリハリのある身体」へと変えていった。

「この歳でまた努力するなんて」──でも身体が変わってうれしくなった

近藤さんは学生時代、目標に向かって努力する経験をしてきた。しかし社会人となり、年齢を重ねるにつれ、何かに本気で打ち込む機会は減っていく。

「この歳になってまた目標に向かって努力することになるとは思ってもいなかったです。でも、結果として身体が変わってきてうれしくなりました。トレーニングに年齢は関係ないと思いました」

週6〜7日、1回1〜1時間半のトレーニングを継続。“毎日コツコツ”を積み上げた先に、全国の舞台が待っていた。

近藤さんの挑戦をさらに熱くしているのが、息子の存在だという。息子もトレーニングをしており、時にはアドバイスをくれることもある。

「さらに頑張っていこう!と褒めてもらえる母親になろうと思うようになりました」

年齢を重ねるほど、“自分のため”だけでは続けにくいこともある。だが、家族という身近な存在が、挑戦する理由をより強くしてくれる。

「年老いても息子の世話にならないように、自分の身体をちゃんとしておかないとと思う年齢になってきました。いくつになっても元気な自分でいることが目標ですね」

得意部位は三頭筋。トレーニングでは勢いに頼らず、狙った筋肉に効かせることを徹底している。

「勢いをつけずに丁寧に。収縮とストレッチ、狙った部位を意識してできているか確認しながらトレーニングしています」

他の人のトレーニングも参考にしながら、自分に合う形へと落とし込み、“自分のものにする”。それが近藤さんのこだわりだ。

ジャパンカップ4位という結果について、近藤さんは素直な気持ちを口にした。

「悔しいですが、今の自分の実力だと思います。足りない部分を少しでも改善できるように努力しようと思います」

近藤さんの挑戦は、年齢を理由に立ち止まりそうになる人に、「まだ変われる」と静かに教えてくれる。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

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