マッスルゲート選手 コンテスト

亡くなった母にささげるコンテスト優勝 ドレスを着こなす60歳がスキマ時間をぬって懸命にトレーニング

2026年3月28日(土)、29日(日)に開催された『マッスルゲート神奈川大会』(神奈川・カルッツかわさき)内でフィットネスイベント『第2回 還暦スター誕生』が行われた。同イベントは「ボディコンテスト部門」と「歌とダンスの部門」の2つに分かれ、ボディコンテスト部門では60代以上の男女が日頃のエクササイズの成果を披露。ドリームモデル60歳以上の部では、岡本由美子(おかもと・ゆみこ/ 60)さんが優勝した。大会直前に襲った悲劇を乗り越え、栄光を手にした岡本さんに話を聞いた。

【写真】岡本由美子さんのキュッと引き締まった二の腕とウエストで魅せるフロントポーズを含む6枚

 

結果が出せない悔しさよりも、成果が出る楽しさが勝っていた

「安井友梨さんを目標に頑張り続けてきました。優勝を目指してトレーニングを続けてきたので、今年度の初戦でいいスタートを切れてとてもうれしいです」

 岡本さんは現在60歳。50歳の頃に体重が気になり始め、トレーニングジムに足を踏み入れた。

 競技を始めたのは2年前だ。レギンスの部に出場していた友人に誘われ、初めて大会に出場した。レギンスの部は競技の登竜門。競技人口も多く、思うように結果を出せずにいた。

 「でも、ダイエット目的で通っていたころよりも、本格的に鍛え始めてからの方が身体の変化が大きかった。努力が報われるのが楽しくて、どんどんハマっていきました」

仕事の隙間時間でウォーキングとポージングの練習

普段は週に6回、仕事後にトレーニングを行う。仕事の都合で短い時間しか取れない日は一部位だけ集中的に鍛え、インターバル中にポージングの練習をするなどの工夫をした。

「事務職で座りっぱなしなので、つい猫背になってしまいます。だから、仕事でイスに座るときは普段よりも姿勢を正す意識付けをしました。あとは、猫背になると呼吸が浅くなるので、深呼吸も心掛け、胸を張るようにしましたね」

仕事中も工夫を取り入れた。席を立って廊下を歩く際につま先立ちで歩く、コピーを取っている最中はポージングをする、昼休みにはヒールに履き替えてウォーキングの練習をするなど、隙間時間を有効活用した。

大会に向けて、黙々とトレーニングや食事制限を続けていたが、悲しい出来事に見舞われた。

「実は、大会の前月に母を亡くして……。モチベーションが上がらなくなってしまい、持ち直すことが大変でした。母は地域のスポーツ指導員でした。私が小さいころから一緒に体育館で運動をしたり、社会体育を学ぶために、一緒に夜間大学に通ったりもしました。介護状態になっても『健康体操やろう』と私を誘ったくらいです」

岡本さんにとって母親は運動の大切さと楽しさを教えてくれた存在。その思い出を胸に己を奮い立たせて、今大会を迎えた。

今年いっぱいはドリームモデルに集中。来年以降の競技参加にも意欲

勝利の直後だが、岡本さんはすでに次のステージを見据えていた。

 「今年いっぱいはドリームモデルに出場するつもりです。トレーニングは楽しいので、今後も続けていきたいと思います」

 いくつになっても努力をした分、身体と未来は変えられる。岡本さんはこれからもそれを証明し続けるだろう。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

執筆者:増田洋子
編集・ライター。インタビューが好きで医療、ITなどを中心にさまざまなジャンルで執筆中。現在は週に4日、ジムでのんびり運動をしている。東京都在住。

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取材・文:増田洋子 撮影:中島康介

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