『マッスルゲート西東京大会』のビキニフィットネスマスターズ35歳以上で2位になったザハロワ・サリギラナさん。フィットネスインストラクターとして活躍する傍ら、自身のボディメイクにも真摯に向き合い続けている。
【写真】鍛え上げた脚で魅せるザハロワ・サリギラナさんのバックポーズ

そんなザハロワさんは、これまで決して順風満帆だったわけではない。
「『脚が短いから私の方が脚が長いので勝つ』と、トレーニング中に他の選手から間接的に言われたことがあります」
心ない言葉を向けられた経験もあったという。筋トレを始めたきっかけは、仕事だった。
「自分が担当しているレッスンは有酸素系が中心でした。その影響で筋肉が落ちてしまい、痩せすぎてしまったことが筋トレを始めるきっかけでした」
もともとは身体づくりのために始めたトレーニングだったが、大会出場にはさらに大きな理由があった。
「大会に出るきっかけは、ロシアとウクライナの戦争でした。母国ロシアが戦争を始めたことに対して、毎日とても悩んでいました。このままでは仕事にも集中できなくなるのではないかと思ったんです。筋トレをしているときだけは戦争のことを忘れられる気がしました。そして、せっかくなら目標を持った方がもっと楽しく頑張れると思い、大会出場を決めました。それが私の目標になり、仕事にも前向きに取り組めるようになりました!」
自分に自信を持つためのトレーニングで次は優勝へ
トレーニングに向き合う中で、特に大切にしていることは「姿勢」だという。
「どの部位を鍛えるときも姿勢は意識しています。種目によって気を付けるポイントは違いますが、基本的には軽くおへそを背骨の方へ引き込むように意識しています」
また、過去には頑張りすぎたことで失敗を経験したこともあった。
「追い込み過ぎて、皮膚と骨だけのような状態まで痩せてしまったことがあります。その経験から学んだのは、自分を追い込み過ぎないことでした」
その失敗を糧に、今回は身体だけでなく心のバランスも意識しながら大会へ挑んだという。そして、その積み重ねが2位という結果へとつながった。
「去年より順位が上がりました!次は優勝を目指します!」
結果に満足することなく、すでに次の目標も見据えている。
「身体はまだまだですが、お尻の筋肉(大殿筋)が強い人は長生きすると私は思っています。今大会でも大殿筋をアピールしました。理想の形にはまだ遠いですが、100歳まで自分の足で歩きたいので、見た目だけでなく筋力もしっかり強化していきたいです!」
さらに、目指す身体についてこう語ってくれた。
「痩せ過ぎず、健康的で女性らしい筋肉のバランスがある身体を目指しています。その理由は、自分に自信を持つためです。そして、その身体づくりは心と身体の健康にもつながると考えています!」
戦争への不安、周囲からの言葉、そして過度な減量による失敗。さまざまな経験を乗り越えながら、自分自身の目標に向かって歩み続けてきたザハロワさん。
その姿は、「過去に何があったとしても、人は前を向いて進むことができる」ということを教えてくれる。自分らしい一歩を積み重ねることの大切さを、多くの人に伝えてくれているのではないだろうか。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。
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取材:佐藤佑樹 撮影:北岡一浩
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