9月7日(土)、 高崎市文化会館にて元俳優・タレントの金子賢さんが創設をしたフィットネスコンテスト『SUMMER STYLE AWARD 群馬予選』が開催され、小亀なつみ(こがめ・なつみ / 19)さんがビキニモデル部門トールクラス(161㎝~)で優勝を果たした。トレーニングをしっかりしている中でも女性らしくバランスの取れたスタイルが求められるこの部門で若々しさ全開のパフォーマンスは観客を引き込むものであった。
今大会ははじめての大会出場であったという小亀さん。終了後の表情は笑顔に溢れていた。
「筋トレは3年ほど取り組んでいるのですが、健康維持のために身体を動かす程度でした。アルバイト先のジムではボディコンテストに出場している方が多かったこともあり、現地観戦をする機会があったのですが、そのときにいつか出場したいと思ったんです。自分にできるのかと不安はあったのですが、悩んでいるならやってみたらいいと周囲からも背中を押されて。1歩踏み出してよかったです」
コンテスト出場を決心したのは2024年4月。大会当日まで一刻の猶予も許さないタイトなスケジュールでの調整だった。
「筋トレもハードに取り組んでいたわけではなかったので、筋量を増やしながら減量を進めることには苦労しましたね。私は学生で自由に使えるお金も少ないので、パーソナルトレーニングも頻繁に通うことはできません。トレーニング種目はバイト先のトレーナーさんにアドバイスをいただきながら。食事内容はボディコンテスト出場経験のある方々にどのような食生活を送っていたのかを伺い、それらを参考にしながら自分のメニューを組み立てていきました」
限られた資金の中でも工夫を凝らし、大会出場に向けて努力を重ねてきた小亀さんは現在大学1年生。学業との両立のポイントを伺った。
「大学での時間割は学業に影響の出ない範囲で、トレーニングの時間も確保できるようスケジューリングしてきました。とは言ってもあくまでも学業が最優先なので、筋トレは特に土日で頑張りましたね。ここまで、決して楽な時間ばかりではありませんでしたが、きれいな状態でステージに立っている姿を想像し、自分を鼓舞し続けました」
「家族の協力がなければ今の自分はない」と感謝の言葉を口にする小亀さん。大会当日は母の応援も力になったそう。
「減量期間中は食事に必要なものの買い出しを母が代わりにしてくれて。当日も応援に駆けつけてくれたのがとても力になりました。大会終了後に話をすると、”泣きそうだった” と言ってくれたのが本当にうれしかったです。心身ともに元気に、そして自分を美しくしてくれるトレーニングをこれからも続けていきたいです!」
若さを武器に初出場にして初優勝を飾った小亀さんが快進撃の狼煙を上げる。
【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
文:池田光咲 撮影:夏目英明
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