11月3日(日)、 ひらしん平塚文化芸術ホールにてフィットネスコンテスト『サマー・スタイル・アワード NOVICE PRO EAST』が開催され、岡本美珠姫(おかもと・みずき / 23)さんがビキニモデル部門ショートクラスで1位を獲得した。全体的な肉体の発達とバランスのとれたスタイルが求められるこの部門で見せた若さ溢れるステージングは多くの観客を虜にした。
学生時代はトレーナー関連の専門学校に在学をしていたという岡本さん。筋トレ好きが転じての進路かと思いきや、当初は自身が筋トレをすること自体に抵抗があったという。
「”物事を教える”ことが好きという理由でインストラクターやトレーナーという仕事を目指していたものの、私自身、筋トレへの興味はなく自分に筋肉はつけたくないとさえ思っていました。魅力的に感じる女性像はどちらかというと華奢な体型だったんです。でも、トレーナーとして実際に働くようになると自分の価値観にも少しずつ変化が生まれはじめて。筋肉のついている女性をかっこいいと感じるようになり、気づけば”いつかコンテストに出場してみたい”と思うようになりました」
ついに決意を固め、コンテスト出場を決心した岡本さん。はじめてのボディメイクはずっと楽しいものでは決してなかったという。
「私は意志が弱いタイプなので、トレーナーさんをつけ、指導いただきながら大会出場を目指していました。意外に辛かったのが実は増量期で……。ムチムチとした身体になっている自分が本当に嫌でした。こんな思いをしてまでやりたくないと思う時期も正直ありましたね。でも、約1年という準備期間は長く感じた分、濃いものとなりました。出るからには1位を取りたいという気持ちが私の背中を押してくれましたと思います」
今大会がボディコンテストの初陣となった岡本さん。身体作りのテーマは『一般の方が見ても憧れるような体型』だったという。
「トレーニングは肩とお尻にはボリュームを。ウエストの絞りに加えてボリュームを出す部位を決めることでメリハリのある身体作りを意識しました。週5〜6日はトレーニングをしていましたね。今まで生きてきた中で一番自分の身体と向き合ったと思います」
時には逃げ出したいとさえ思った筋トレと最後まで向き合い続けた岡本さん。そのような状況下でもトレーニングを継続できた要因とは。
「大会当日をむかえるまでの約1年間、誰かと比べるというより自分と葛藤する毎日でした。でも、負けず嫌いな性格なので最終的には諦めずに頑張ろうと思えたんです。大切なのは周りの環境だと思いますね。応援してくれる人、トレーナーさん、家族の支えがあってこその身体作り。ときには周りに公言をし、いい意味で自分にプレッシャーをかけたから継続ができたと思っています。トレーニングが続かない方は、周りを巻き込んで取り組むのもいいかもしれませんよ」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢
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