サマスタ選手 コンテスト

華奢ボディから日本大会トップ10入りのプロ選手へ「量をこなせば質はおのずと上がる」

「182cmで66kgという細身がコンプレックスで、筋肉のある身体に憧れてトレーニングを始めました。大会の存在を知って調べていくうちに、自分の理想とする体型や表現したいことを実現できる場として“サマスタ”を選び出場しています」

【写真】バキバキに絞り込まれた背中もすごい!堀部一樹さんの全身ショット

堀部一樹(ほりべ・かずき/32)さんは、華やかなステージと演出で人気を集めるボディコンテスト『サマースタイルアワード』、愛称“サマスタ”にて成績・注目度ともに急上昇のスポーツモデル選手だ。地方戦では身長無差別での総合優勝を獲得し、今年プロ選手として全国戦出場初年度で日本トップ10に入る実績を持つ。

「僕がボディメイクにハマった理由は、努力をした分がそのまま結果に反映されるシンプルな世界だからです。今、特に力を入れているのは筋肉量の増加で、ジュラシック木澤(昨年日本最高峰の舞台で優勝を納め引退した元ボディビルダー)さんなどのトレーニングを取り入れています。何の分野においても成果は『質×量』の総量だと思っていて、僕は特に量に重点を置いています。1種目5セットを最低とし減量期でもトレーニングボリュームを減らしません。量を増やせば、質はおのずと洗練されていくと思っています」

堀部さんは大会出場を始めてから、かつて趣味としていたスポーツ観戦などの余暇を一切断ち、仕事とトレーニングのみの生活を送っている。純粋な筋肉量の増は4kg近くになり、今やかつてコンプレックスであったひ弱で華奢な印象はない。スタイリッシュなアウトラインが求められるスポーツモデルにおいて、美しさと逞しさの両立を追求する堀部さんは食生活にも工夫をこらす。

「増量は吸収性の高い食べ物で行うようにしています。メインの白米は1日3.5〜4合、食事回数を4〜5回に分けてとっています。僕は腸が弱くジャンクフードなどで増量しようとするとお腹を壊してしまい逆効果になるため、たんぱく質も脂質もクリーンなものを選ぶようにしています」

ボディメイクは、一度やり遂げると決めたことは絶対に諦めたくないという堀部さんの情熱にまっすぐ応えてくれるかけがえのない場所だという。

「プロになったとはいえまだトップ10に過ぎないので、今後はまずトップ3を経てやはり1位を目指したいです。また、自分が肉体を作り上げてきた経験を還元したいという思いも出てきています。団体問わず、大会を目指す人に向けてのアウトプットにも力を入れていきたいので、次世代の選手の育成もできるようになっていきたいと考えています」

大人になるに従い、いつしか変わり映えのしない日常をそれなりにやり過ごす述に長けてしまう。自身の全力を尽くし、生活を捧げてでも叶えたい目標を見つけられるというのは幸福である。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:にしかわ花 写真提供:堀部一樹

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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