サマスタ選手 コンテスト

三日坊主トレーニーから脱却した38歳 コンテストで進化し続ける艶やかなシャープボディ

安藤祐(あんどう・ゆう/38)さんは、『サマースタイルアワード(以下、SSA)』や『NABBA』で活躍するボディコンテスト競技者だ。SSAではプロ選手として第一線に立つ戦歴を持ち、緻密で戦略的なボディメイクで美しい身体を作り続けている。だがその第一歩目は、三日坊主からの脱却という非常に小さなものだった。

【写真】艶美に引き締まった安藤祐さんのボディライン

「大会出場をするようになったのは、運動の継続がどうしてもできない自分を変えたかったからです。暗闇サイクル、ボクササイズとか、いろんな運動を試したんですが、どれも思うように習慣化できなくて。でもジムに通い始めてボディコンテストの存在を知ったとき、大会という目標があれば通い続けられるんじゃないかと思いました」

その計画は期待以上の成果をあげた。安藤さんは初出場の2019年から現在まで、ほぼ毎年大会出場をすることとなる。情熱を注ぎ続けられる、コンテストの魅力について聞いた。

「人生に前向きで、美意識が高い尊敬できる人たちのコミュニティにいられることがとてもうれしいです。大人になると普段の生活では新しい出会いはできにくくなります。でもここでは新たな人達と、今までにないほどの深いつながりが生まれています」

努力が目に見える成果として現れる場所であることも、安藤さんにとって大きなやりがいだ。「順位に必ずつながるわけではないけれど、やった甲斐があると思える」と語る。現在も、さらなる進化を目指して試行錯誤を重ねている。

「コンパウンド種目にプラスして、お尻の上部やハムストリングを局所的に鍛える種目をさらに追加しました。食事面でも工夫を重ね、昨年から取り入れたカーボサイクル(※)により、今までよりシャープに絞れるようになりました」
※炭水化物の摂取量を周期的に変化させる手法。

過酷と言われる減量期だが、安藤さんは良い面も感じているという。食べるものがクリーンになるからか、体型だけでなく肌まできれいになるのだいう。そんな安藤さんに今後の目標を聞いた。

「現状、挑戦しているステージに対して自分の筋肉量はまだまだ足りないと感じています。今年は4月の大会をしっかりやりきって、早めにオフに入ります。それで来年、さらにグレードアップした身体を目指します」

小さな一歩から始まった安藤さんの挑戦は、今やステージ上で輝く大きな夢へと進化した。年々、進化を続け洗練されていく安藤さんの肉体の今後が楽しみだ。

安藤祐さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:にしかわ花 写真提供:安藤祐

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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