7月26日(土)、埼玉県・熊谷文化創造館さくらめいとにて『サマースタイルアワード・ボディメイクカップ 関東』が開催され、牟田和子(むた・かずこ / 50)さんが女子水着部門40歳以上クラスに出場し、ベストパフォーマンス賞とベストスマイル賞、さらにはオーディエンス賞と3つのタイトルを獲得した。
筋トレを始めて6年ほど経過するという牟田さんがトレーニングや大会出場を目指すようになったきっかけとは。
「トレーニングを始めたのはコロナ禍がきっかけでした。元々お酒が大好きだった私は、毎日のように飲み歩く生活を送っていました。でも、それもできなくなったので空いた時間で運動を始めようと思ったんです。すると継続するうちに身体がスマートになっていくのが実感できるようになって。最近では大会にも興味が湧くようになり、今大会への出場を決意しました」
筋トレがきっかけで劇的に変化した生活習慣
お酒がなければいられない生活を送っていた過去があるとは思えないほど、トレーニング開始以降は生活習慣が変化した。
「体重はおよそ15kg減りました。不思議なことに、お酒を呑みたいという欲もなくなりましたね。運動をすることでストレスは発散できますし、食事はヘルシーなものを好むようになりました。お酒のあてになるような濃い味好きから薄味派に。今は和食好きです(笑)。また、生活リズムも大きく変わり、早寝早起きができるようになりました。健康志向になったおかげか、周囲からも ”きれいになった” と言われるようになったのはすごくうれしいですね」
仕事は病院勤務。三交代制で夜勤もあるため不規則な生活になりやすい職業とのことだが、どのように身体づくりの時間を作っているのだろう。
「不規則な勤務形態に加え、3人の子どももいるためスケジュール管理は重要になっています。たとえ夜勤明けであったとしても体内時計を狂わさないよう、朝のお弁当作りは欠かさず行いますし、その後もなるべく起きているようにしています。その代わり、夜は早めに寝るようにしていますね。時間も限られているので、日頃から意識しているのは『家事・料理30分、掃除30分』です。トレーニングは夜勤前や仕事後に直行し時間を捻出しています。今の目標は150歳まで元気な身体づくりです!」
長年のコンプレックスであった『太い脚』は強みに変わりつつある。
「脚のトレーニングは高重量を挙げられるので好きで頑張れました。特にレッグプレスは男性と同じくらい挙げていたので時々びっくりされることもあります。長年、太い脚がコンプレックスでしたが、今は大好きです。子どものころは泣きながら自分の脚にサランラップを巻いたこともあったんですよ」
トレーニングで自分と向き合う機会が増えることが、生活習慣にも変化をもたらすのかもしれない。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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