サマスタ選手 コンテスト

31歳が「食事量を落とさず絞る」減量でコンテスト優勝「諦めなければ、何かしら結果は出るんだと実感」

5月17日(日)、神奈川県・横須賀市はまゆう会館で開催された『サマースタイルアワード 2026 湘南予選』。ビューティーフィットネスモデル部門トールクラスで1位、さらにビキニモデル部門トールクラスでも2位に輝いたのが、鈴木英里(すずき・えり / 31)さんだ。サマスタ挑戦5年目。何度も悔しさを味わいながらも諦めずに挑み続け、ついに悲願の優勝を掴んだ。

【写真】鈴木英里さんの筋肉質なビキニボディ(ステージ写真8枚)

トレーニング歴は7〜8年。筋トレを始めたきっかけは、最初から「大会に出たい」という目標があったからだという。

「もともとボディコンテストに出たくて筋トレを始めました。何か目標がないと頑張れないタイプなので、“大会を目指そう” と思ったんです。ステージがすごくキラキラして見えましたし、私も立ってみたいと思っていました」

その後、結婚や妊娠・出産を経験し、身体も大きく変化。そこから再びボディメイクの目標として選んだのがサマスタへの出場だった。

「体型も変わったので、もう一度ボディメイクを頑張りたいと思い、サマスタに挑戦しました。でも5年間続けていても、なかなかプロに届かなくて。毎回5位以内には入れるのに、あと一歩届かない。その悔しさはずっとありました」

食事量を落とさず運動量でカバー

4月の大会では4位。フィードバックでは「もう少し体重を落とさないと勝てない」と言われ、精神的にもかなり追い込まれた。

「4月の大会後は1週間くらいずっと泣いていました。子どもが励ましてくれていたのですが、それでも悔しくて。でも途中から “絶対に見返してやる” という気持ちに変わったんです。そこから1カ月で4kg落としました。食事量は減らさず、とにかく運動量を増やしました」

食事量を大幅に削って体重を落とそうと考える人もいるだろうが、鈴木さんのアプローチは違った。食事を取らないと健康的なボディラインを保つために必要な筋肉まで失う可能性があるため、「食事はしっかり取るが、これまで以上に運動をする」方法を取った。この考え方はこれからダイエットに励もうとする人たちにとって参考になるのではないだろうか。

5年間、結果が出なくても挑戦をやめなかった理由。その答えはとてもシンプルだった。

「やっぱり諦めないことに尽きると思います。5年間続けている間に、自分より先にプロになっていく人をたくさん見てきましたし、周りからはまだ出るの?と言われることもありました。でも、自分でプロになりたいと決めて始めたことだったので、自分を鼓舞し続けてきたんです。正直、私何してるんだろう……” と思う瞬間もありました。でも、勝てた時は本当に涙が出るくらいうれしくて。諦めなければ、何かしら結果は出るんだと実感しました」

筋量アップの肉体改革

「この1年は身体を変えることだけに集中していました。昨年までは、みんながやっているような部位別トレーニングをしていたのですが、それだと筋量が増えないことに気づいたんです。だからまずは筋肉を増やそうと思って、高重量トレーニングの頻度を増やしました」

もともとは高重量トレーニングが苦手だったという鈴木さん。それでも、自分を変えるために逃げずに向き合った。

「筋トレ自体、実は得意じゃないんです。でもサポートしてくれるトレーナーさんに “とにかく追い込んでください” とお願いをして、前回の自分を超えることを意識してやってきました。結果的に筋量で4kgほど増えましたね。その分、減量は大変でしたが、絶対に1人ではここまで来られなかったと思います」

何度も悔しさを味わいながら、それでもステージに立ち続けた5年間。その積み重ねがあったからこそ、鈴木さんが掴んだ優勝には大きな価値がある。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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取材:池田光咲 撮影:高坂裕希

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