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母親が整うと、子どもも変わり始める【体質改善特別編ーカラダを見立てる東洋医学】

現在、体質改善講師として多くの人の身体をサポートしている絵里香さん。今では講師をまとめる立場として活動しているが、数年前までは、自身のメンタルの不安定さや娘との関係性に悩んでいた時期があったという。東洋医学を学ぶ中で、少しずつ変わっていったのは、身体だけではなかった。今回は、絵里香さんの話を通して、「身近な人との関係性」について考えてみたい。

オーストラリアで20年以上暮らしている絵里香さん

「一番は、不安定なメンタルが気になっていました。当時14歳だった娘との関係性もうまくいっておらず、自分と同じように不安定で苦しんでいた娘のことも気になっていました。まずは自分を整えたいと思って体質改善を始めました」

絵里香さんが体質改善を始めたのは、2023年10月、当時37歳だった。毎日のように頭痛薬を飲み、強い眠気にも悩まされていたという。

「そのときは、身体の不調に気づいていなかったんです。でも、今思い返すと、身体の内側を感じる余裕がなかったのかもしれません。ひどいときは、3〜4時間おきに頭痛薬を飲んでいました。運転中、眠気に耐えられなくて車を停めることもありましたし、椅子に座ると、そのまま寝てしまうこともよくありました」

ほかにも、冷えや食欲の不安定さ、お酒の量や頻度が多かったなど、振り返ると、身体はずっとサインを出していたのだと話してくれた。東洋医学や体質改善を知ったきっかけは、前回、インタビューに答えてくれたTomomiさんのYouTubeだった。

体質改善コーチのTomomiさん

「当時、頑張りたい気持ちはあるのに動けない娘を理解したいと思っていました。そんなとき、“動けない、できない理由は、性格や気合だけのものじゃない”という話を聞いて、すごく救われたんです」

“食べるものや生活習慣が整えば、何か変わるかもしれない”そう思ったことが、東洋医学に興味を持つきっかけだったという。

「はっきりと、“変わった!”という感覚が、あったわけではありませんでした。気づいたら、『そういえば最近頭痛薬を飲んでいないな』とか、『日中の眠気が減っているかも』とか。夜中に何度も目が覚めていたのが、朝まで眠れるようになったり、抜け毛も気にならなくなっていたり......本当に、いつの間にか、だったんです」

絵里香さんも、何か特別なことをしたわけではなかった。大きく生活を変えるのではなく、日常に自然と馴染む形で少しずつ整えていた。

「以前は、味の濃いものやおかずばかりが好きで、お米はあまり好きじゃないと思っていました。でも、お米を意識して食べるようになったら、お米そのものの甘さがおいしいと感じるようになったんです。あとは、朝のコーヒーの習慣が、いつのまにか白湯になっていました。もちろん、コーヒーは好きなので今でも飲みます。でも、無意識のルーティンの中で飲むのではなく、“飲みたいときに、おいしく飲む”ようになりました。エスプレッソマシンを買ったら満足度も上がって、何杯も欲しくならなくなったんです。庭のレモンやライムを絞って入れると特別な気持ちになって、それもとても楽しいです」

何を食べる(飲む)かよりも、どういう気持ちでいるかを大切にしている絵里香さん。しんどいことを無理に続けるのではなく、その中に楽しさを見つけること。自然体を受け入れる、絵里香さんらしい答えだった。

「あー、今ここが乱れてるなーって、なんとなくわかるようになってきました。もともと、自分を責めてしまうクセが強かったと思います。でも、“今はそういう状態なんだな”って、まずは観察するようになりました。本当はどうしたらいいか分かっていても、できないときもある。そんな自分も否定せずに見られるようになってからは、少しずつ調整しやすくなった気がします」

絵里香さんが大切にしていること
・できないことは無理しない。
・心地よくできることをする。
・NGを決めない
食べ物や行動、なんでも「ダメ」と判断しない。体質に合わせて調整していけばOK!

体質改善を進めている間も、娘とのことで悩んだりぶつかることはあったという。そんなとき、絵里香さんを支えてくれてのがTomomiさんの言葉だった。

「“変わろう、変えようとしなくても大丈夫。絵里香さんが体質改善に取り組んでいる姿、楽しみながら学んでいる姿を、娘さんはちゃんと見ていますから”ってTomomiさんに言ってもらえて、その言葉に何度も救われました。
今では娘自身もずいぶん落ち着いて、以前よりも関係性や絆も強くなったと感じています。時々、娘とのことで感情が乱れることはありますが、Tomomiさんのあの言葉が軸を戻すきっかけになってくれています」

体質改善を始めて2〜3年経った今になって気づく変化もあるという。

「もともと体重や体脂肪は測っていませんでした。でも先日、ジムでボディスキャンをしてみたら、体脂肪が10%ほど減っていたんです。すぐに変化はわからないけど、後になって、ふと、変化に気づけることもあります」

娘を理解したい、変えようとしていた頃は、苦しいことも多かったと話す絵里香さん。自分を整えることに意識を向けるようになってから、見える景色や娘との関係も変わっていったという。

「変えようとしなくても大丈夫」

絵里香さんが今でも大切にしているその言葉は、「整える」ということの意味を、静かに教えてくれているようだった。

住む場所が変われば、養生も変わる
オーストラリアで20年間暮らしている絵里香さん
「季節が逆で日本の四季や環境とは違うので、養生が日本とは違います。簡単に手に入らない食材もありますし、不便なこともあるかもしれませんが、自分が住む地域の旬なものやローカルなもの、天気や気候に合わせて選択するのも楽しみながら暮らしています」

取材協力/山下絵里香
オーストラリア在住。ボディメンテナンスの仕事を行いながら、体質改善講師として活動。現在は、講師育成やサポートにも携わっている。

写真提供/Tomomi

Tomomiさん

東洋医学・アーユルヴェーダ・心理学をベースにした独自の体質改善法を実践。自身も1年で−18kg、体脂肪率−10%を経験。その経験をもとに、これまで1000人以上の「心と身体の体質改善」をサポートしている。YouTube登録者数15万人以上。

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