バルクアップ マッスルゲート選手

【増量のリアル❶】増量幅の最適解は?日本トップビルダーが語る“大きく増やす”vs”最小限”の真実

日本トップレベルの選手12名とマッスルゲート出場者320名の調査から理想のバルクアップを徹底分析する【増量のリアル】シリーズ第一弾!
増量幅を大きく取るべきか、それとも最小限に抑えるべきか。
2024年日本ボディビル選手権5位の寺山諒と2023年同大会5位の喜納穂高が、それぞれのメリットを語る。マッスルゲート出場者のリアルな声も参考に、あなたに合った最適な増量法を見つけよう!

取材・文:舟橋位於 撮影:中島康介 EastLabs Photo Team、 構成:あまのともこ

日本トップレベルで戦う選手たち12名と、2024年にマッスルゲートに出場した約320名への調査結果❶「増量幅はどのくらい?」

その他の調査結果はこちらの記事から見られます。
【増量のリアル】マッスルゲート320名+トップ選手12名の調査で判明!バルクアップ成功への”最適解”とは?

増量幅 大きい派

寺山諒
『十分な栄養補給があるからこそ、伸び代を最大限に生かせる!』

寺山諒 2024年日本男子ボディビル選手権5位

コンテストに出始めたころから増量幅は大きかったです。そのときは、コンテスト時68kgからオフでは84kgまで増やしました。体重増加の流れは、オフに入った早い段階で増量幅全体の6割から7割が増え、そこからはゆっくり増えていく感じです。コンテストシーズン終了後、1カ月弱で身体が回復し、それに伴って使用重量も伸びていきます。 自分の場合は、オフでも良い身体でいたいという欲がありません。それよりも、伸び代のあるうちに限界地点まで到達したいという気持ちの方が大きいです。そのためには正しい栄養摂取が不可欠であるため、ジャンク食品での増量はしません。また、あえて体重を増やすために食べるということもせず、米、肉、魚、卵のような基本の食材を食べているうちに、結果的に体重が増えていくイメージです。 オフのトレーニングでは怪我をしないために、漸進性過負荷は前提として、2歩進んで1歩下がることも許容するイメージで少しずつ強くすることを考えています。

パンパンに張った寺山選手のバルク期。2024年は自慢のバルクで躍進の年となった。

てらやま・りょう
1995年9月12日生まれ。東京都あきる野市出身。身長171.6㎝、体重82.7kg(オン)95kg(オフ)。トレーナー。2020年ゴールドジムジャパンカップ ボディビル75kg超級優勝。2024年日本クラス別ボディビル選手権80kg以下級優勝。2024年男子日本ボディビル選手権5位

"大きい派"のマッスルゲート出場選手の声

「鈴木雅さんを参考にして食べたら乗りました」ボディビル 齋藤 丈

「クリーンな食事をしていても炭水化物量を増やすと10kg~15kgは増えていて、その体重がトレーニングをする上でいちばん出力を発揮できています」メンズフィジーク 蛯原悠河

「使用重量を伸ばすために体重を増やしていたら20kg以上増えました」メンズフィジーク 中川恭兵

「10kg~15kgの増量です。筋肉がなかなかつかないから、重い重量を持って筋肉量を増やしたいからです」ビキニフィットネス 石田美野

 

増量幅 小さい派

喜納穂高
『忙しい環境でも、無理なく減量することができる!』

喜納穂高 2023年日本男子ボディビル選手権5位

ボディビルを始めたばかりのころには、コンテストが終わってから17kg増量したこともありました。しかし、その後は増量幅は年々小さくなり、特に2年前からその傾向は顕著になりました。 増量幅が小さくなった理由としては、身体が昔と比べて出来上がってきたことに加え、増やしすぎない方が体調が良いことがあります。また今以上に体重を増やそうとすると、いくらか無理をする必要も出てきます。子どもが2人いて睡眠が十分に取れないこともあるので、そういう環境面も考えながらオフを過ごしています。 オフに体重を増やしすぎることのデメリットとしては、やはり減量がしんどくなることが挙げられます。しかしながら、これもやはりその人の置かれている環境によっても変わることなので、乗せない方が良いと一概に言えることではないです。 バルクアップのためには、コンディショニング等で筋肉に刺激が正しく入るようにすることが大切だと思います。

増量幅は5㎏程度だったという2024シーズン。以前は17㎏増やした年もあったと言う

きな・ほだか
1995年11月20日生まれ。沖縄県出身。身長173㎝、体重77~78㎏(オン)、86㎏(オフ)。フリーのパーソナルトレーナー。2021年・2022年日本クラシックフィジーク選手権175㎝以下級優勝。2023年日本男子ボディビル選手権5位。2024年日本男子ボディビル選手権7位

"小さい派"のマッスルゲート出場選手の声

「10kg以上増やしたときにトレーニングの質が低下し、結果的に仕上がり体重もそこまで増えなかったからです」メンズフィジーク 長村尭浩

「高齢になって減量幅が大きいと皮がたるんでしまうからです」マスキュラーフィジーク 鈴木克正

「ビッグ3の重量がある程度伸びる体重が約+8kgで、4カ月で無理しなくても可能な減量幅だからです」ウーマンズレギンスフィットネス 安武ゆりか

「減らせなかったらどうしようと心配だからです」ウーマンズレギンスフィットネス 植西具子

【増量のリアル❷】増量期間は長いほどいい?短期間派VS長期間派、トップ選手のリアルな戦略とは

 

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