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多忙な医師が1日3回ジム通いでバキバキに 「患者様の応援が原動力に」【筋トレビフォーアフター】

「中・高・大とバスケットボールに打ち込んできました。もとはガリガリの体型で、大学でフィジカル強化のために筋トレを始めました」

そう語るのは、今年、マッスルゲート京都大会メンズフィジーク176cm以下新人の部で1位、一般の部でも1位獲得を果たした樋川雄祐(ひかわ・ゆうすけ/27)さんだ。

【写真】背中にクリスマスツリー!樋川雄祐さんのマッチョ進化後ギャラリー

いまや、逆三角形の夏が似合う男となった樋川さんの “ガリガリ”時代の体型は、175cmで58kg。驚くことに、樋川さんは医師として活躍しながら、競技に勝利する身体を作り上げた。

「今年度から専門の診療科も決定し、今後はトレーニングに割く時間が減ります。そこで、『これまで続けてきた筋トレの集大成として、人生で一番良い身体を作ってみよう』と思い立ちました」

「平日は出勤が早いと朝7時」、「緊急手術があれば帰るのは日付を跨ぐこともしばしば」という過密なスケジュールを遂行しながら、ボディメイクに情熱を燃やす樋川さんの原動力は?

「バスケ部員だったこともあり、ずっとNBA選手のような肩の発達した大きな身体への憧れがありました。今年の4月に日本でトップのフィジーク選手の方々のセミナーに参加してアドバイスをもらいました。その姿が本当にかっこよくて、少しでも近づきたいという想いでフィジーク競技を選び、トレーニングにも生活にも全力を尽くしています」

セミナーの講師は伊吹主税(いぶき・ちから)選手と、奇埈成(きい・しゅんせい)選手。ともに、大きく丸い肩を特長とする。理想の姿と出会った衝撃が、樋川さんを急成長させた。その成長をもたらしたのは、驚くべきハードな生活だった。

「ほぼ毎日、朝と夕方の行けるタイミングで2回ジムに行くようにしています。土日だと、仕事や私用の合間を縫って、最大で1日3回行くこともあります。同じ部位を1日に種目を変えて2度、3度……たとえば胸の日なら、朝にベンチプレスを時間の許す限りやり、夕方にベンチプレス以外の胸の種目をやると言った感じです」

大会直前の減量末期は、さらに過酷さを増す。

「有酸素は大会1カ月前から朝イチや空き時間に20〜60分、ランニングマシンを傾斜15度、5〜6km/hで早歩きします。その日の体調や疲れに応じて、心拍数120回以上を維持する早さ、傾斜で調節していました」

もはや結果がでなければおかしい、というレベルの没頭ぶりだ。実際に、現在は脂肪を落とした大会用の体重で68kg。10kg近くの筋肉が増えている。時間・体力的に圧倒的に不利な環境におかれても、情熱は困難を凌駕するという好例だろう。樋川さんは、自身の努力は周囲の支えのおかげだと語った。

「自身の病気や体調のことで精一杯のはずの患者様が、私の大会挑戦を知って応援してくださることがあります。本業を疎かにしないように気が引き締まる一方で、良い結果を報告できるようにトレーニングも頑張ろうと前向きな気持ちで頑張れました」

最後に、理想を実現するための近道を聞いた。

「まず、大会出場といった期日の決まった目標をつくること。同じ志をもった仲間を見つけることです。私は大会を通じてできた人間関係に支えられました。今年の最終目標は、ゴールドジムジャパンカップ(マッスルゲートなど関連する大会の上位入賞者が集う全国対抗戦)2024で優勝することです!」

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取材:にしかわ花 写真提供:樋川雄祐

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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佐藤奈々子選手
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