「学生時代は10年間野球に全力投球してきました。社会人になり、仕事以外でも夢中になれることを見つけたいなと思っていたところ、フィジーク選手の友人から『大会出場を目指してみないか』と誘われ、トレーニングを始めました」
【写真】逆三角形ボディへと進化したShoheiさんの全身フォト
Shohei(26)さんのボディメイクは、こうして始まった。筋肉の素地はあるが、170cmで82kg、体脂肪率は20%と、全体的に脂肪がつき脱ぐともったりとした印象がある身体だった。
「野球部時代の筋トレはあくまで野球のための身体能力の向上目的で、学内のウエイトルームにあるベンチプレスやダンベルで見よう見まねで行うくらいでしたので、ボディメイクのためのトレーニングを友人に一から教えてもらいました」
友人は分割法や食事のとり方、ポージングまで付きっきりで教えてくれたという。遠方に転勤となってからもオンラインでやりとりは続いた。
「本当に親身に教えてもらいました。また、入会したジムも大会出場へのサポートが付いていたのでそれも同時に学び、徹底的に肉体改造に力を注ぎました」
週に6日をトレーニングに費やすなかで、仕事との両立がかなり難しい場面もあった。
「僕は広範囲エリアの営業職をしているので、頻繁に出張もあります。そういう場合は宿泊先の近くでジムを探して行きました。また、出勤に片道2時間かかるため、残業が重なるときは通うのがしんどいこともありました」
家には、帰って寝るだけの日々が続いた。だが、環境が努力を後押ししてくれたのだと語る。
「友人だけでなく、社内でも僕の大会出場に応援してくださるムードがあり、減量期には頻回にある社内の飲み会もお断りしていましたが、快く受け入れてもらえました。白米・鶏胸肉・キムチ・きのこ類といった“トレーニー食”を食べ続けていることにも変な目で見たりせず、興味を持ってくれたのがありがたかったです」
疲労とストレスに負けそうになるときは、友人がステージに立つ動画を見て心を奮い立たせた。こうして努力の日々を重ねた結果、大会当日には体重−16kg、体脂肪率−13%の引き締まった身体で堂々とステージに立つこととなった。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
「初出場で本当に緊張しましたが、今年のマッスルゲート神戸メンズフィジーク新人の部172cm以下級で19人中5位と上位入賞することができました」
引き締まった精悍な身体となったShoheiさんだが、現状に満足せず今後も大会出場を続けて進化を目指していくという。
「大人になってからも夢中になれるものを見つけられて、うれしいです。昨日の自分に勝ち続けていきます!」
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取材:にしかわ花 写真提供:Shohei(Instagram◼︎syohei_maeda)
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。