減量中すなわちオンシーズンでは、オフシーズンと脚のワークアウトの内容は変えるべきなのか。分けて考えるべきなのか。
<本記事の内容>
減量中には高重量?高回数?
コンテスト前にやるべきトレーニング
コンテスト前のトレーニングの目的は脂肪をそぎ落とすこと
オンとオフではトレーニングメニューを変えるべきではない2024
高重量を扱うのはオフシーズンで、高回数で行うのはコンテスト前。おそらく多くの人たちがそういう認識を持っているはずだ。しかし、脚の筋発達のためには高重量による刺激だけでなく、高回数による刺激も必要だ。
では、オフシーズンとコンテスト前のワークアウトは分ける必要がないのだろうか。
コンテスト前にトレーニング内容を変えるのはあまり得策ではないというのが私の考えだ。そもそも、コンディションを極めるために必要なことは、どんなトレーニングを行うかよりも、食事をきっちり管理していくことなのだ。
コンディションを作るために、トレーニーは食事を制限していく。どんなトレーニングを行ったとしても、食事制限がうまくいっていれば体重は減るし、体脂肪はしっかり削られていく。
つまり、コンテスト前に行うべきトレーニングとは、筋量を増やすために行ってきたトレーニングのままでいいということだ。そういうトレーニングなら食事制限していても筋量が減ることは避けられるはずである。
コンテスト前に選手たちが掲げるゴールは、体脂肪をできるだけそぎ落とし、デフィニションを強調したコンディションを作り上げることだ。この期に及んで筋量を増やすことをゴールにする人はいないのだ。筋量を増やすなら、当然、摂取カロリーを増やさなくてはならず、コンテスト前に摂取カロリーを増やそうなどと思う人はいないのである。
できる限り絞れたコンディションをつくることが目標だから、食事制限をし、有酸素運動を頻繁に行って、消費カロリー量を増やしていく。同時に、これまでオフシーズン中につくり上げてきた筋肉はできるだけ失いたくはない。だからこそ、オフシーズンのワークアウトをそのまま行うのがいいのだ。
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文:William Steven Litz
翻訳:ゴンズプロダクション