女性の多くが悩んでいるという冷え性。「冷えを解消するには血流を良くすることが不可欠」だというインストラクターの高野真利さんに、身体を内側から温めるアプローチ方法をご紹介してもらいました。
血流アップが冷え改善への近道!
肩甲骨を動かして内側から温める
冷えを解消するには血流を良くすることが不可欠です。心臓から送り出された温かい血液が、スムーズに身体全体に届けば冷えに悩むことはありません。しかし、筋肉が硬くなることで血流が悪くなると、身体の隅々まで血液が運ばれなくなってしまいます。肩こりや首こりのある方は、同時に冷え性に悩まされていることも多いのではないでしょうか。
ここでは肩甲骨周りを動かすことで、身体を効率よく温め、冷え性の緩和を目指します。肩甲骨の内側には褐色脂肪細胞という細胞があり、この細胞を活性化することで内側から熱を作り出し、身体がぐんぐん温まります。肩甲骨を動かすとさまざまな身体の不調が緩和されていきますよ。
ポーズのポイント
1:肩甲骨と肩まわりをストレッチして血流UP
2:肩甲骨をほぐして内側から温かく
3:肩甲骨を寄せて背中を強化
pose 01
肩甲骨と肩まわりをストレッチして血流UP
■ガルダーサナ
肩甲骨をしっかりと動かすので肩まわりの血流改善に大変効果的なポーズです。また、下半身も強く使っていくので、全身の血行促進が期待できます。
両手を前に伸ばし左手が上になるようにして肩を抱きしめるようにして立ちます。
肩甲骨に触れるくらいまで両手を背中に回してから、肘を曲げ手の甲を合わせるか合掌しましょう。
軽く膝を曲げ、右腿を左腿にかけてつま先をふくらはぎに巻きつけます。
息を吐きながらさらに膝を曲げて腰を落としていき、3~5呼吸キープ。
反対側も同じように行います。
肘と小指を前に押し出すようにして、肩甲骨の間をしっかりと開く。そのとき、肩が上がらないようにしてキープしましょう。日常にはない動きを行い肩甲骨の動きをより引き出します。
pose 02
肩甲骨をほぐして内側から温かく
■リバースウォーリア
肩甲骨から腕を動かすことで肩甲骨周りの筋肉を刺激し内側から身体を温めてくれるポーズです。
両足を大きく開き、右のつま先が踵の正面にくるようにし、左のつま先が踵より少し内側に向くようにセットします。
腰を落とし、右膝を90度まで曲げましょう。
右手を天井に回しあげ、左手を背中から回し、右の腿のつけ根に置きます。
3~5呼吸キープして、反対側も同様に行います。
上げている方の腕は二の腕の外側を顔に向かって回し、下げている方の腕は肩甲骨を背骨に寄せるようにしてキープしましょう。動きの悪い肩甲骨周りの筋肉をほぐして血流を改善してくれます。
pose 03
肩甲骨を寄せて背中を強化
■ウシュトラアーサナ
肩甲骨周辺を刺激して血行促進が期待できるポーズです。また、胸を開く効果も高いポーズなので呼吸も深めることができます。
足を腰幅にして膝立ちの状態で立ちます。
息を吸いながら上体を反らせていき、両手を踵におき、手で踵を強く押して胸を持ち上げる。
下半身を強く保ち、骨盤は膝の上でキープするようにしましょう。
3~5呼吸キープします。
肩甲骨をしっかりと寄せ、背中から胸を押し出すようにしてキープしましょう。猫背などで弱りがちな筋肉を収縮させて強化することができ、血流改善に効果的です。
教えてくれたのは... 高野真利さん
某大手商社の営業として忙しい毎日を送る中でヨガに出合う。エクササイズとして始めたヨガにいつしか夢中になり深く学び始める。ヨガを通して毎日をポジティブに過ごせるようになった経験を多くの人に伝えたいという想いからインストラクターに転身。samayoga(サマヨーガ)を主宰しマットの上だけではなく日常に生きるヨガの教えを大切に伝えている。
文 高野真利 撮影 中原義史
-ヨガ
-肩甲骨を伸ばす, 代謝アップ, 肩甲骨を寄せる, 高野真利, 代謝を上げる, 腰痛改善, ヨガ, 代謝UP, 冷え性解消, samayoga, 腰痛解消, ヨガで冷え性解消, 肩こり, 肩こり解消, ウュトラアーサナ, 肩甲骨, 肩こり改善, リバースウォーリア, 腰痛, 冷え性改善, ガルダーサナ, ウシュトラアーサナ, ヨガを通して毎日をポジティブに, サマヨーガ, 肩甲骨をほぐす, 冷え性, 肩甲骨をストレッチ, ポジティブ