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なぜあなたのジム通いは続かない?「やる気」に頼らずアーユルヴェーダで解決!

ダイエットを意気込んでジム通いを始めたものの、気づけば数週間行けていない…….。ジムに入会した人のうち、1年続くのはわずか5%以下と言われており、ほとんどの人が同じ「継続」の壁にぶち当たる。しかし、「自分には向いていない」と諦めるのはまだ早い。「やる気」だけではない、ジムが続かない問題をアーユルヴェーダで解決しよう。

運動を習慣化するには?

アーユルヴェーダ(インドの伝統医療)では、体質によって治療法に個体差があると考える。そのため、運動も体質によって続けやすい方法があるのだ。成功者のやり方を真似したところで、それがどんなに効率的で良い方法だったとしても、結局自分の体質に合わないものであれば、「気合い」だけでは続けられない。ではいったいどうしたら継続できるのだろう。タイプ別に見てみよう。

アーユルヴェーダとは?アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは約5000年前にインドで生まれた伝統医学。宇宙を構成する5つの元素(地、水、火、風、空)が人間の身体や心にも影響を与え、これらのバランスを整えることで健康を維持できると考える。
5つの元素
空 空間、無限の可能性
風 動きを生み出す力
火 変換の力
水 流動性持つ変化の力
土 土台を築く働きを持つ

ドーシャ(体質)
5つの元素の組み合わせによって、ヴァータ、ピッタ、カパと3つのタイプに分けたもの。環境などによってどれが乱れやすいか、不調が出やすいのかを表す。肉体だけでなく、思考や性格の傾向もドーシャによって左右される。
ヴァータ=風・空
ピッタ=火・水
カパ=土・水
※ドーシャ:増えやすいもの(サンスクリット語)

ドーシャ別!ジム通いのコツ

▶︎まずはこれ!体質チェックシート

▶︎3つの体質の特徴

ヴァータ(風・空)タイプ

好奇心旺盛な自由人、行動派だが飽きっぽい

◎ルーティン化しすぎない

メニューやスケジュールを決め込むと飽きやすいため、「好奇心旺盛」ヴァータタイプの良さを生かして、日によってトレーニング内容を変えてみる。

◎短期決戦

すぐに結果が出ないと焦ってしまいがち、焦ると何事もうまくいかないので、1日、1週間後の小さな目標をクリアするイメージで。

ピッタ(火と水)タイプ

完璧主義、ストイック、追い込みすぎてしまう

◎「完璧」を崩す

「ジム通い」を継続するのはなんのため?本来は健康のために始めたジム通いだったが、いつの間にか、「ジムに行くこと」「完璧なメニューをこなすこと」が目標になってしまいがちなピッタタイプ。「ジム通い」を完璧に達成できなかったとき、自分を許せず一気にやる気を失ったり、頑張りすぎるとケガをしやすいので、完璧じゃない自分を許してあげること。

カパ(水と土)タイプ

安定感があるが、なかなか行動に移せない

◎最初の一歩を踏み出す

安定している反面、動くことが苦手な傾向にあるため、知っていること以外は挑戦できずにいる。めんどくさがりで行動に移すのがとにかく遅いが、一度決めると長く続く。ポジティブなイメージを持って、一歩踏み出そう。

◎「やること」を詰め込みすぎない

あれもこれもやることが多いとストレスになるので、やることを一つずつ丁寧にできるようにシンプルに行っていく。とにかくやれたら大丈夫。

ヴァータは、飽きないこと、ピッタは完璧にやろうとしないこと、カパは目標を小さくして動くことが大切。「やらなければ」よりも「やりたい」の連続が習慣につながるはず。


監修: 新倉亜希
著書『アーユルヴェーダが変えた!トレーニングの常識』
アーユルヴェーダビューティーカレッジ学長。メニエール病がアーユルヴェーダ医師による治療で全快したことをきっかけに、インドへ渡る。チャクラパニ病院で数年間の修行を経て、アーユルヴェーダ ヘルスコンサルタントのライセンスを取得。沖縄で自然栽培農園を開始し、日本人の体質にあった日本産のアーユルヴェーダプロダクツを開発、リトリート施設「アーユルウェルネスリゾート沖縄」にてアスリート専門プログラムも実施中。サッカー日本代表選手の体質も改善している。

執筆:松本実奈美(まつもと・みなみ)
元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了

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