周りに合わせすぎて疲れてしまったり、自分の正直な感情が分からない。そういった人の多くは「外側」に意識が向きがちです。ヨガインストラクターの清水鮎美さんが大切にしているのは、“身体の声に耳を傾ける”こと。ストレス社会で生きやすくなるためのヒントとなる、心と身体の健康を保つ習慣を教えてもらいました。
ヨガインストラクター
清水鮎美
IG:@ayumi._.Shimizu
心や身体に寄り添い対話することで自然と心も穏やかに
私がヨガと出会ったのはOL時代です。当時は全くと言っていいほど運動をしておらず、万年悩まされていた肩コリを解消するため、整体に通っていました。そんなとき、何か身体を動かさねばと、近くのホットヨガに通い始めたんです。
そこで初めて体験したシャバ―サナの心地良さは今でも覚えていて、そのときはっきりと〝これを一生続けていきたい〞そう感じました。そこから自ずとヨガインストラクターへの道が開かれていきました。
そういった経験から、今ではヨガをするときに身体の声に耳を傾けて心地良さを味わうことを大切にしています。私たちは日常では外側に意識が向きがち、そして思考が働きがちで自分の身体や呼吸など内側に意識を向けることが少ないからです。そうなると、周りに合わせすぎて無理をしたり、自分の正直な感情に気付かなくなってしまったり……。ヨガをしているときだけは自分の内側に意識を向けて、身体の感覚に寄り添うようにしてあげると身体はいつも正直で何かしらサインを送ってくれます。
そこに気付くことができると、結果的にはライフスタイルを見直すきっかけにもなるんです。ポーズを完成させることよりも、自分の身体にお伺いを立て、心や身体に寄り添い対話することで自然と心も穏やかになっていきます。
最近ではヨガ(運動)の他にも、姿勢や食事、良質な睡眠、ストレスケアに、瞑想や自然の中の散歩、そして人とのつながりを大切にしています。こういった良い習慣を作ることが、心と身体の健康に大切だと思うからです。