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夏バテ予防は6月から備えるべし。夏になってからでは遅すぎる!

少しずつ夏に向けて暑くなってきました。暑くなったり寒くなったりと不安定な時期ですが、これからの時期心配になってくるのが、夏バテ。
まだ心配するのは早いと思う方もいるかもしれませんが、夏バテ予防は夏になってからでは遅いのです!
6月からどんな準備をしておけばいいのか? 快適な夏を迎えるための過ごし方を桑原先生からご紹介いただきました!

桑原 弘樹(くわばら ひろき)
桑原塾 主宰。
スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。
NESTA JAPAN(全米エクササイズ&トレーナー協会)PDA。
武藤敬司氏率いるW-1(レッスルワン)コンディショニングコーチ。
国内外のトップアスリートに対して独自のコンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。

夏バテ予防は6月から

夏バテは一言で言うと慢性的な熱中症からくる疲労を指すものです。夏バテという言葉が定着しているということは、それだけ夏バテは一般的であり誰の身にも起こりうるものだということです。急性の熱中症なら否が応でも慌てて対処しますが、慢性的な熱中症はいつの間にか体調を崩してしまって、やがていつの間にか治っているということが多いのです。
しかし夏バテで体調が崩れている間は、トレーニング強度やパフォーマンスは当然落ちていきます。つまり、いかに夏バテにならないかが夏のトレーニングにおける重要なポイントとなります。

ではどうすれば夏バテにならないのか?
それは6月から真夏に向けての対策を取っておくことです。真夏日が続く季節に夏バテを予防しようとしても、それではタイミングが遅すぎるのです。

高温に慣れる身体を作っておく

夏バテは高温の日が続いて、それに身体が対応できず=慢性的な熱中症になって体調を崩すことです。
基本として夏を迎える前に高温に慣れる身体を作っておこうという考えを持ってみてください。 具体的には、トレーニングにしっかりと汗をかくようなメニューを組んで、場合によってはランなども取り入れるといいでしょう。 またサウナを利用するのもアリですね。

サウナには色々な効能があって、私もリフレッシュ感を得られるという点で大のサウナ派であります。リフレッシュという効能もさることながら、サウナを利用することで高強度のトレーニングをせずに、つまり大きなエネルギーを消費させることなく汗をかくことができます。そういう意味ではサウナやお風呂などを上手に活用しながら汗をかくと効率的でしょう。

水分補給も忘れずに

ここで忘れてはいけないのは、汗をかいたらそれと同じ量の水を飲むということです。
いくら汗をかいてもかきっぱなしでは体調を崩してしまいます。汗をかいたら汗をかいた分だけの水分補給を必ず心掛けてください。
この時のワンポイントアドバイスとして、汗と一緒に水分以外のナトリウムなどのミネラルが流出していますから、スポーツドリンクのようにミネラルが含まれたものを飲むといいでしょう。つまりなるべく汗に近いものを飲んだ方がいいです。
サプリメントを使うのであれば水分補給に加えてマルチビタミン・ミネラルを摂取しておく。そういう意識ですね。

例えば足がつる時の原因の一つは脱水手前の水分不足ですが、他にもナトリウム不足によるミネラルのバランスの崩れも主要因となります。 そういったことを予防するためにもミネラルを意識して水分を補給するようにしましょう。

お風呂の前には、炭酸水&体重を測る

そのほかの細かいテクニックとしては、サウナやお風呂の前に炭酸水を飲んだりサウナに入る前に体重をはかっておいて、サウナを出た時に減っていた体重の分だけ水分を取るというのもいいですね。
またサウナに入る前には炭酸水ではなくても水はなるべく飲むようにして、汗をかきやすい状態にしておくことも大切です。

 

◎まとめ
・夏到来であわてて対処するのではなく、梅雨の時期から意図的に汗をかいて水分を補給するという習慣を身につけておく。
・夏を先取りして、暑さに馴染んでおくことがこの時期の夏バテ対策になる!

 

 


Fight&Life vol.61 掲載

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佐藤奈々子選手
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