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【筋トレ ビフォーアフター】匿名で「脚太いくせに」。美脚を披露した22歳が“10代のダイエット”を振り返る

BeforeAfter幼稚園、小学校時代はクラシックバレエやフィギュアスケートを習っていた柏倉侑佳(かしわくら・ゆうか/22)さんは、「炭水化物は食べてはいけないものだと思っていた」と幼い頃から『太らないこと』への意識が強かったという。中学以降バレエをやめると、反動で過食しては絶食することを繰り返し、見た目に対する周囲からの言葉により、高校生で『躁鬱』や『醜形恐怖症』、『摂食障害』と診断された。――トレーニングによって摂食障害を乗り越えた柏倉さんが「ダイエット」への向き合い方を語った。

【アフター写真あり】脚が太いと言われた柏倉さん。ビキニで美脚を披露

「中学時代、ハイヒールを履いていたことで異様にふくらはぎが発達していて、男子からは『大根足』や、(ひらめ筋が発達していることから)『ひらめちゃん』と呼ばれていました。高校時代では髪の毛を結んで学校に行った際に、クラスメイトから『太った?』と言われ、それから常にマスクを着けるようになりました。摂食障害で体重の増減が激しく、周りから見た目について悪気なく指摘されることが多々あり、太っているときと痩せているときで態度を変えてくる人もたくさんいました。元彼からは過食期『太り過ぎ』という理由で振られたこともあります。また、校内でミスコンに選ばれたときにはSNSで匿名のアカウントから『ブスのくせに』『脚太いくせに』などという嫌がらせのメッセージを受けたこともありました」

中学から慢性的な体調不良を感じていたという柏倉さんは、18歳のときにフィリピンに行くと体調が少し回復したため、そのまま半年間をフィリピンで過ごした。フィリピンにいる間は太っていることが気にならなくなり、好きなものを好きなだけ食べてMAX体重63kgに。カンボジアでクラブに行った際には、太りすぎて妊婦と間違えられエントランスで一人だけ止められたこともあったという。

Before 妊婦と間違えられた

妊婦と間違えられた

帰国後は、鍼灸専門学校に通うために地方から上京。国内、特に東京では「細いことが良しとされる雰囲気に耐えきれなくなった」ことから、柏倉さんは再び拒食に陥る。

「フィリピンから帰国後は、『太っていても好きな服を着てもいいじゃないか!』と思い、63kgでミニスカートを履いて女子グループで遊びに行きました。すると一人の女の子から『よくその脚でミニスカ履けるね(笑)』とからかわれ、次の日からはロングスカートに戻しました」

食事は一日にコンビニの千切りキャベツとサラダチキン一つのみ。体重はMAX63kgから一気に48kgまで落ちては、また10kg増量。そんな様子をみかねた知人が柏倉さんをジムのトレーニングモニターに誘い、2021年の3月から1年間、週1回の食事指導とトレーニング指導を受けた。
「これまで『太る』と思って避けてきたお米が食べられるようになりました。ですが、モニター期間中も外食したり、過食したものを隠蔽しまくっていたため、じつはこの時はあまり痩せませんでした。ただ、筋トレの習慣がついたので、モニター卒業後は24時間営業のジムに通うようになりました」

トレーニングの習慣はついたものの、一人だといまいちコツが掴めなかった柏倉さんはパーソナルジムと契約。そして「やるからには結果を出したい」と大会出場を決意すると、身体は一気に変わった(アフター写真=2023年6月3日)。そんな柏倉さんだが、これまでの経験からトレーニングや食事では「中庸の考え」を大切にするようになったという。無理せず楽しく過ごしながら、今後も続けていきたいと語った。

「トレーニングを始めてからよく眠れるようになり、歩くだけで息切れしなくなりました。中学以降から悩んでいた慢性的な不調も軽減して、昔より体調の良い日が多いです。そして、抗精神薬を服用せずとも明るく前向きに生活が送れていて、他人と無駄な比較をしなくなりました。自分を責めず、極端な考えを持たないこと、そして、『仲間』を作ることがとても大切だと思います。今後も、心と身体が健康に生きるために、自分のことをもっと好きになるためにトレーニングを続けていきたいです」

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取材:FITNESSLOVE編集部

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