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「打ち上げられたトド」と呼ばれた水着姿から劇的変化。ダイエットに必要なのは根性ではなく、〇〇だ【筋トレビフォーアフター】

かすみさんのビフォーアフター「『子豚』、水着をきたときは『打ち上げられたトド』と言われました」と現在の美しい痩身から想像のつかないあだ名で呼ばれた過去を持つかすみさん(30)。3年間で−10kg、体脂肪率−20%を遂げた経緯を聞いた。

【写真】別カット!タイトな洋服を着こなすかすみさん

「私はとにかく甘いものもジャンクフードも好きで、いつも食べていました。結婚式に向けて一度は痩せたものの、すごいリバウンドをしたのをきっかけにジムに入会しました」

入会した先はゴールドジム。上級者向けの質の高い設備だけでなく、初心者へのサポートが手厚いジムとして知られる。

「初心者講習といって、1カ月の間決まった時間にトレーニングの指導が受けられるんです。自分向けのメニューも組んでもらい、栄養指導もありました。胸や背中や脚といったダイエットに有効な大きな筋肉をまず鍛える方向で、週に2、3日から始めました」

食事指導によりPFCバランス(たんぱく質、脂質、炭水化物の量を食事の中で配分する栄養法)を知り、特に筋肉の発達に必要な栄養素であるたんぱく質を魚と肉で工夫した。

「お肉なら鶏胸肉をフードプロセッサーでミンチにしてそぼろにしたもの、魚なら鮭やサバ、足りないときはそこに卵や納豆を足す食事を基本にしました」

また、そのころNABBA JAPAN(スポーツモデル、ビキニモデルなどの大会を行うフィットネス団体)でプロのビキニ選手として活躍するmanaさんを知ってファンになり、彼女を目標としてボディメイクをしようと決意したという。

「そこからは、減量期・増量期とトレーニングや食事を変化させて、本格的に競技に向けた身体作りをしました。大会に出始めて今年で3年目になりますが、見てもらう機会をつくることで毎年アップデートしていく自分の姿がとても楽しいです」

体型が変化したことで、タイトスカートやショートパンツ、お腹を出した服など以前は着られなかった服が選べるようになった。ダイエット意欲の継続のコツは、「たまに好きなものを工夫して食べること」だという。

「1日で摂っていい栄養量のうち、1食は好きなものを取る日を作る方法でやっています。アイスクリームでもポテトチップスでもパンでもそのときだけはOKにして、あとの食事で調整します」

また、環境にも変化が訪れた。元保育士であるかすみさんだが、現在はパーソナルトレーナーとして勤務している。

「引っ越しを機に転職先を探したときに、現在の勤め先のジムが受付の募集をしていたんですね。そこに応募したら、今までのボディメイク歴や競技の実績を知った社員さんから、『トレーナーをやってみないか』と勧められて、研修制度が充実していたこともあり、思い切ってチャレンジしました」

今年で2年目となり、ボディメイクをする立場から教える立場となったかすみさんは、自身の経験を活かして顧客をサポートしている。

「ダイエット中でも食べてはいけないものはないし、最初から厳格にやる必要はないとお伝えしています。一生続けられることをしなければ、絶対に戻ってしまうので。栄養素も最初は目分量でいいことや、まず、自分の今食べている量を写真に記録するなどしてきちんと把握してもらうことからなど、小さな一歩から一緒に実行しています」

ダイエットに必要なのは根性ではなく、まずはトレーニングや栄養の正しい知識を得ることだと語る。かすみさんのしてきたボディメイクは実に王道だ。流行の過剰な方法に飛び付かず、一見地味で遠回りに見えても、地道で基礎的な知識を選ぶことが最短距離だという好例である。

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取材:にしかわ花 写真提供:かすみ

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