筋肥大作用のスイッチをオンにするために欠かせないもの

筋肥大に欠かせないものとはなんだろうか?そしてそのスイッチを押すものとは?トレーニング効果を高めるだけでなく、病気や怪我、神経系の不具合などなど、人体に関わるあらゆる分野で回復・改善をサポートする万能メソッドに迫る。

文:IM編集部

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筋サテライト細胞は通常、細胞サイクルのうちの休止期に留まっており、増殖作用を起こさせるスイッチ機構が働くことで細胞分裂が促進されていきます。

スイッチ機構のオンを司るのは「肝細胞増殖因子(HGF)」、逆にオフのスイッチは「ミオスタチン」が機能していると見られています。

このスイッチ機構の発現調節に影響を与えているのが一酸化窒素(NO)です。加圧トレーニングには、NOの発生量が増える現象も確認されており、筋サテライト細胞の分裂サイクルを効率よく、かつ長時間にわたって稼働させる環境作りが整っていると考えられています。

筋肥大作用を促す要素として、筋内の低酸素化、乳酸など代謝産物の蓄積、p Hの低下などの体内環境悪化と、速筋線維の筋活動が複合してNO産生を刺激し、筋サテライト細胞の増殖開始を促すメカニズムが働いていると分析されています。

これに対して成長ホルモンや、IGF-1、IL-6などは、細胞サイクルの進行を調節するため、スイッチ機構ではなく増幅器としての役割を任っていると考えられます。したがって、成長ホルモンやIGF︲1の濃度のみが増加しても、トレーニングによる筋刺激が伴っていなければ筋肥大作用をスタートさせる〝スイッチオン〟が働かないと言えます。つまり、筋肥大を求めるなら、静止状態での加圧だけでは効果が得られないということです。

まとめてみると、軽負荷状態で運動強度の大小は考慮するにしても、やはり筋肉を意識的に収縮させる動作を交えつつ、加圧による血流制限がもたらす内分泌系の働きを活かすことが、安全かつ高効率の筋肥大を得られる必要条件であると言えます。

筋肥大や脂肪燃焼など、生体にもたらされる変化は意識的に筋収縮を行うことが重要であり、酸化ストレスや体内環境の悪化に加えて、脳の反応がもたらすホルモンや酵素の分泌作用が複合的に働いて筋肉が太くなる、あるいは体脂肪が減るといった変化につながるので、運動=筋収縮あっての体力増強であることは間違いない理論でしょう。

軽い負荷にもかかわらず短期間で筋肥大作用が起こり、筋の動員量が瞬時に増えるという加圧トレーニングの効果は、このような生化学的現象によって確かに裏付けられる作用です。この作用はトレーニング効果を高めるだけでなく、病気や怪我、神経系の不具合などなど、人体に関わるあらゆる分野で回復・改善をサポートする万能メソッドとしてもおおいに役立っています。

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