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筋肥大に逆効果!テストステロンレベルを下げてしまうトレーニングの落とし穴

運動は身体に良いというのが一般論だが、テストステロンレベルを高めるという点からは、むしろ逆効果になる運動もある。つまり、それを行うことでテストステロンレベルが低下してしまうというケースだ。

文:Sarah Chadwell, NASM-CPT 翻訳:ゴンズプロダクション

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長時間のウエイトトレーニングに潜む落とし穴

長時間のウエイトトレーニングを頻繁に行う人も注意が必要だ。なぜなら、長時間のワークアウトを高頻度で行っていると、オーバートレーニングに陥ることがよく知られているが、その状態はテストステロンの分泌を抑制することにもなるからだ。やり過ぎは禁物とよく言われているが、テストステロンを高めるという点から見ても、量のトレーニングを高頻度で行うことは避けたほうがいいだろう。

疲労回復を重視しないトレーニングスケジュールも同じだ。トレーニングが楽しくなって、ジムに行きたい気持ちを抑えられないほど意欲が高まることもあるだろうが、疲労回復を無視したワークアウトを続ければ、テストステロン値は下がるということを覚えておこう。

2017年8月号のBMCスポーツサイエンス、メディスン&リハビリテーション誌に次のような記述があるので、ぜひ頭に入れておいてほしい。

「オーバートレーニング・シンドロームに陥ると、いつの間にか競技能力が低下し、疲労も抜けず、免疫系、代謝系、内分泌系に機能不全が見られるようになる。オーバートレーニングに陥らないようにするには、適切な筋肉への刺激と疲労回復のバランスを常に意識し、オフ日を考慮したスケジュールづくりが重要になる」

オーバートレーニングはテストステロン値を下げてしまうだけでなく、ストレスホルモンのコルチゾールレベルを上昇させる。コルチゾールが上昇すれば、テストステロンはさらに低値になる。コルチゾールとテストステロンは相反するホルモンなのだ。

もし、オーバートレーニングの症状が見られたらトレーニングのオフ日を増やし、健康的な食事を普段以上に心がけよう。

オーバートレーニングを避けるためには食事と休養が大切だし、トレーニングスケジュールを作る際は疲労回復を十分考慮しなければならない。なお、休日でも軽い運動は行ってもよい。その場合、低~中強度の有酸素運動や低強度の腹筋運動などに限定しよう。

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