栄養とトレ―ニングのスペシャリストが考える「減量の5箇条」 前編

コンテスト前にストイックに絞りたい、太りにくい体作りを目指したい、肥満を解消したいなど、あらゆる目的で減量に取り組む人は多いだろう。そこで、栄養とサプリメントのスペシャリストである桑原弘樹氏と、世界をも制した圧倒的チャンピオン・鈴木雅選手に、「減量の5箇条」をテーマとした対談を行っていただいた。両氏の考える減量の鉄則とは? ぜひ今後の参考にしていただきたい。
[IRONMAN2020年3月号より]

減量中であっても
しっかり食べること

桑原 鈴木さんの減量法でとてもいいなと思うのは、食べる減量をしていることです。食べないでいれば痩せるのは当たり前ですが、それだと筋肉を犠牲にしていることは間違いありません。どれだけ筋肉量を減らさずに体を絞れるか。実際には、食べるものやタイミング、トレーニングをどう変えるかなど、難しいことが多いんですが、鈴木さんのようにできれば理想です。

鈴木 ありがとうございます! おっしゃっていただいたように、私が減量で一番意識しているのは、食べることです。でも、本当に基礎的で、必要な栄養素を必要な分だけ入れること。動けないほど栄養が足りていない状態では当然筋量は落ちてしまうので、ハードにトレーニングできるくらいの栄養素とカロリーをしっかりと確保するのがベースです。一般的には耳の痛い話かもしれませんが、減量中であっても食事はバランスよく取るのが一番。糖質も脂質もタンパク質も、何も抜いてはいけないんです。私は、魚をよく食べるようにしています。生ではなく、焼いたり鍋に入れたりするほうがいい気がしています。同時に、摂取カロリーも、減量中はなるべく下げないような食事をしています。減量を始めてから途中でなかなか落ちなくなってくることがあると思いますが、それは代謝が落ちているからです。代謝を上げるために食べて、代謝を上げながら減量します。この減量法には、ある程度以上の期間が必要です。

桑原 ボディビルでは、絞れなかったら大会に出られないので、ビギナーになればなるほど焦って水抜きや食事制限などをする人は多いでしょう。極端に食べない人はたくさんいますが、それで筋量が守れるとは思えません。鈴木さんがこれだけの実績を残しているのは、やはり食べているからこそなんだというのは、説得力がありますね。

ピックアップ記事

関連記事一覧