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四国のフィジーク女王片山めぐみの深すぎるトレーニング論「背中を強化するために多角的にアプローチをしています」

デビューしてまだ間もない片山めぐみ。もともと陸上競技出身だが、そこでウエイトトレーニングに出会う。そして、現在はトレーナー兼スタジオインストラクターとして活動中だ。昨年は日本最高峰の女子フィジークの闘い「日本選手権」にて、ファイナリストまであと少しのところまでのし上がり、翌月末のゴールドジムJAPAN CUPでは女子フィジーク3位に入賞し、実力を見せつけた。そんな彼女のトレーニング理論などを探った。(月刊ボディビルディング2022年3月号から修正引用)

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中島康介

「は筋肥大を狙うため8RMの重量を扱うようにしています」

私はトレーナーとして働くようになって、大会に出てみたいと思ったことが理由でトレーニングを始めました。そもそもなぜトレーナーという職に就いたかというと、今の職場で働かさせていただく前に、別のところでスタジオインストラクターをやっていたんです。私としては、トレーニングについても興味があったので、それで今の職場に来て、トレーナーになりました。スタジオではバーベルを使ったレッスンや、アタック系など、コリオレッスンを現在も行っています。大学生のときに陸上競技で棒高跳びをやっていたのですが、そのとき初めてウエイトトレーニングに触れました。その後は4年前に現在の職に就くまではやっていなかったです。
ウエイトトレーニングを始めた当初は、大筋群を使うBIG3を中心に取り組み、あとは腹筋くらいで週4日くらいの頻度だったと思います。また、当時のメニューは自分で決めていました。そこから現在は4分割になりまして、背中、胸・上腕二頭筋、脚、肩・上腕三頭筋と分けています。種目を細かく説明すると、まず背中はフルレンジデッドリフト、ワンハンドロウイング、ロープーリーロウ、ラットプルダウンをオーバーグリップからアンダーグリップに切り替えて行い、最後はチンニングです。背中は私自身、下部からの広がりが足らないと感じ、自分では見えづらいというのもあるので、強化するために2020年から多角的にアプローチをしています。というのも、20年のゴールドジムジャパンカップで日本のトップ選手と並んだときに、いろいろと足りないと思ったんです。
胸・上腕二頭筋に関してはベンチプレス、インクラインダンベルプレス、ダンベルフライ、インクラインチェストプレス、EZバーアームカール、ダンベルハンマーカールのメニューで取組んでいます。また、脚はインナーサイ、アウターサイ、フルボトムスクワット、レッグプレス、ブルガリアンスクワット、レッグエクステンション、レッグカール、スティフレッグデッドリフト、ヒップスラスト、殿部狙いの45度ハイパーバックエクステンション、スタンディングカーフレイズを行います。肩と上腕三頭筋はスミスマシンショルダープレス、EZバーフロントレイズ、サイドレイズ、起始部と停止部を刺激する高回数シーテッドサイドレイズ、リアレイズ、そして上腕三頭筋はスミスマシンクローズグリップベンチプレス、フレンチプレス、ケーブルプレスダウンを行っています。
セット数は3セットがメインで、回数は筋肥大を狙うため8RMの重量を扱うようにしています。また、長い時間トレーニングをするのは良くないと思っているので、1~2時間以内で収めるように、インターバルを60~
90秒くらいにしています。また、肋骨を締めて腹圧をしっかりかけた状態で負荷が逃げないように意識して各部位のトレーニングをしています。
私が女子フィジークという競技を選んだ理由は、もともと陸上競技をやっていたので筋肉質だったのと、ハイヒールが苦手なので私にはこれが向いているという感じだったんです。初出場は20年のマッスルゲート神戸大会でした。そのときはとにかく緊張しましたが、ジャパンカップにも出たかったので勝てて良かったです。出るにあたり、ポージングなどすごい練習しました。そしてジャパンカップでは4位になれて、今の私の力はこれくらいだという指標を見出すことができて良かったです。
今年の目標は、全体的にバルクアップを目指し、特に先ほども言った背中と、加えて脚のセパレーション強化をしていきたいです。21年からの変化は、炭水化物を増やしてウエイトの使用重量を伸ばせているところです。脚のセパレーション強化についてのアプローチは、股関節周りが上手く使えていないので、そこのストレッチとモビリティトレーニングを毎日欠かさず取り入れるようにしています。そしてしっかり身体を作って、日本選手権のファイナリストに残れるように頑張ります。

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