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40歳を過ぎてからの筋トレでビキニ競技世界に挑戦!「張りのある美しい身体には筋トレが必要」

関根秀子選手のビフォーアフター2021年世界マスターズ選手権のビキニフィットネス競技で5位入賞を果たした関根秀子選手。素晴らしいプロポーションの持ち主であるが、じつは運動経験はほとんどなく、さらに筋トレをはじめたのは40歳を超えてからだった。なぜ筋トレをはじめたのか、そして女性読者のために筋トレの重要性、チャレンジする大切さを語ってもらった。

取材・文:FITNESS LOVE編集部 大会写真:中島康介 写真提供:関根秀子

【写真】関根秀子選手のバックポーズを含む大会で披露した筋肉美と産後太りの姿

関根秀子選手

トレーニングをはじめたのは18年ほど前、2人目を出産したあとに体型が戻らなかったからです。いわゆる産後太りでした。あまり私自身は気にしていなかったのですが、母から「あなた綺麗だったのに全然元に戻らないわね」と言われたことで、自分の体系の変化を意識するようになりました。実際、妊娠前は42kgだった体重が、産後太りで52kgまで増えていましたので結構変化があったのでしょうね。

最初は近くのフィットネスクラブでスタジオレッスンに通ったり、食事を減らすようなダイエット、とにかく食べないダイエットもしました。3ヵ月であっという間に42kgまで戻りました。ただ、数字は戻ったのですが、脱いでみるとお腹のたるみなどがまだ残っていて、ただ痩せるだけでは綺麗になれないのもしれないと漠然と思っていました。そんなときに『月刊ボディビルディング』を読み、張りのある美しい身体の女性をみて、筋トレをしないと張りが戻らないことに気が付きました。

まずはウエイトを扱うスタジオレッスンに通い、次第にジムエリアに行って、周りの男性の見よう見真似でトレーニングをはじめました。すると、当時ジムエリアには女性は私一人といった状態でしたから、周りの方が優しく指導してくださって筋トレを覚えていくことができました。ただもっと鍛えたいという欲がでてきたんです……。それで谷野義弘さん、ボディビルで日本のトップで活躍している選手のところに行って「中途半端にトレーニングをしていてはつまらないから本格的に筋トレを教えてほしい」と指導を仰ぐようになりました。

谷野さんのストイックでハードな姿をそばで感じているうちに、私も大会に出場したいと思うようになりました。タイミングを同じくして2014年にビキニフィットネスが日本で開催されることになりました。私はいきなり出場するのではなく、初年度は試合用の食事と減量だけを行うことに留め、2015年をデビュー戦にしました。結果はオールジャパン選手権で4位。翌年は関東フィットネス選手権オーバーオール優勝、オールジャパン選手権では3位でした。

ここまでは順調だったんですけど、2017年は絶対優勝したいという思いから、ボディビルダーのような大きな増量をしてしまい、調整が追い付かなく、5位。翌年は体重を増やさず挑んだのですが、またも5位と悔しい結果が続きました。

ただ、このあたりから今でも実践している食事法に変えて、身体のコンディションが良くなりました。『1年中減量食』を摂るようになりました。この方法は計算が立てやすく、メンタルも安定するため、トレーニングもいい状態で行えるようになりました。1年中身体がフィットした状態ですね。その甲斐あって、2019年、2021年と連覇できたように思います。

私は40歳からトレーニングをはじめました。運動経験もほとんどありませんでした。でも諦めずにチャレンジして、本当によかったと思います。家事やお仕事がある中で、チャレンジすることはとても重要なことだと思いました。

トレーニングを続けるコツは、自分がベストな状態で行うことです。悩みや考え事などがあるとなかなかトレーニングうまくいきません。家事やお仕事などがあるなかでベストな状態をつくるのは難しいかもしれませんが、なるべくメンタルを整えて、ジムエリアに入ってください。また、トレーニングは一人ではなかなか難しいこともあるので、信頼できるコーチを見つけるのもいいと思います。あとは……女性は薄着でのトレーニングをしがちですが、身体はしっかりと温めてトレーニングをすることをおすすめします。

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