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「大筋群にはシンプルなフリーウエイトをやり込む」北の大地で酪農家として働くトップメンズフィジーク選手

今や、その筋肉の大きさとトレーニングを追求する姿勢で注目を集めている、2018年世界ジュニアメンズフィジーク選手権174㎝以下級優勝の小澤亮平。現在は地元北海道で酪農家として働きながらメンズフィジーク競技に打ち込んでいる。小澤選手のトレーニングを始めたきっかけや、そのハードな筋肉を作り上げる方法を聴いた。(月刊ボディビルディング2022年3月号から引用)

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中島康介

「自分の主観だけのトレーニングにはせず客観視して行っています」

私がトレーニングを始めたきっかけとなったのは高校3年生のときでした。寮のルームメイトで現在も柔道選手として全日本で活躍されている山本悠司選手のとてつもない身体に影響を受け、彼がいつも行っていた懸垂(プルアップ)を真似して、寮の乾燥室に備え付いていた鉄棒で始めたのが始まりでした。また、短期間で身体を変えるにはといろいろ探してるうちに、YouTubeでマッスル北村さんの食事動画を観て、「とにかく食べなければ」と寮のご飯にプラスしてカップ麺やパン、卵、牛乳などを追加して体重を増やしていきました。
その後、ぶら下がり健康器を購入し大学進学後も1年半ほど週2~3回、1日50~100回程継続して行っていました。しかし、2年生の後半からは大学進学とともに通っていた格闘技のジムも辞め、徐々に懸垂も行わなくなり、クラブ通いなどに熱中していました。そこからは全く運動自体をしなくなっていったんです。大学4年生のころ、当時付き合っていた彼女と別れ、その後に消防士の方とお付き合いをされたことを聞き、なぜかその方に負けたくないという気持ちが芽生え、大学のトレーニングセンターに通い始めたのが本格的にウエイトトレーニングを始めるきっかけでした。当時は3分割で背中、胸、脚でセット数や回数を決めず気が済むまで行っていました。また、BIG3以外の種目はトレーニングセンターに通われている方々に教えてもらったり真似して行っていました。
大会出場のきっかけは、トレーニングを始めて半年ほど経ったころでした。先輩にメンズフィジーク競技を勧められ、それについて詳しい方がいると紹介されたのが審査員などをされている堤祐一さんでした。当時はパワーリフティングに興味があり、きつい減量が嫌でメンズフィジークは全くやる気がなかったのですが、周りに強くおだてられて出場を決め、大会2カ月前から本格的に肩や腕のトレーニングも始めました。
現在のトレーニングは6分割で、胸・肩、背中(チンアップのみ)・腕、脚、胸・肩、背中、脚でオフは疲労感を強く感じる場合や仕事で厳しい場合に取ります。私は大胸筋の発達が遅れているので、週2回で種目もシンプルなフリーウエイトをやり込むようにしています。同時に肩もまだまだ良くなりそうなので、胸と一緒に週2回行っています。脚に関しても設定した種目を1日でこなすよりも、週2回に分けてシンプルな種目にまとめて徹底的にやり込むようにしています。種目ごとの重量がどれも上がっているので今は辛くても楽しく脚トレを行えています。
逆に腕の場合は頻度を増やすと他の部位に影響が出やすいので、週1回で追い込むようにしています。背中に関してはチンアップのみ腕の日に設定して、他は1日で背中、リアデルトも含め行っています。トレーニングのこだわりとしては、過負荷の原則に従い前回の記録よりも1㎏でも重量を伸ばすことを目指して行っています。ただ、なかなか伸びなくなる場合もあるのでそういった場合は重量を落として回数を多くこなしたり、その分セット数を増やしてボリュームを稼ぐなど、工夫をしています。現在はホームジムでのトレーニングがメインなので自分自身をスマホで撮影し、種目に合った適切な重量か、対象の部位がしっかり動いているか、可動域、フォームは適切かなど、セット毎に確認し自分自身の主観だけのトレーニングにはせず、客観視して行うようにしています。
今年の目標はオールジャパンで優勝。そしてもう一度日本代表になり世界の舞台に挑戦したいです。昨年の経験も活かし、今年はしっかり修正して、完成度の高いものを魅せて盛り上げたいと思っています。また、以前より挑戦してみたかったボディビルの方も出場を考えています。今年は昨年よりハードな年になると思いますが、目標達成をできるよう日々精進していきたいと思います。

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