2児のシングルマザーであり狂気のビキニコンペティターの激しいトレーニング

2021年、スポルテックカップのビキニフィットネスで優勝したのが片平愛子。2019年にビキニデビューを果たし、成長が著しい存在だが、いったいどんなトレーニングをしてきて、今現在どんなことをしているのか。今回はトレーニング論や目標に迫った。

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中島康介

「私は‟合戸色” に完全に染まっています(笑)」

最初は体力向上のために4年前からジムに通っていたのですが、あるときトレーナーの方に、「何かの大会などに出てみては?」と勧められました。ジムの会員さんの中には数名大会に出ている方がいて、皆さんいろいろと教えてくれたりしました。そんなこともあり、最初はベストボディ・ジャパン(以後BBJ)に出ることを決めて、しっかり身体を変えるため、友人が教わっていたパーソナルトレーナーの方に一からトレーニングを教わりました。
その後、BBJの横浜大会に出場しましたが惨敗でした。そのときに、「ビキニフィットネスの方が良いのでは」とパーソナルトレーナーの方にアドバイスをいただきました。また、BBJに出場する前の2018年の静岡県選手権に、ゲストポーザーとして安井選手が来ていたんです。実際にお話しもしていただいて、安井選手が私に「ビキニ選手の素質があるから、ぜったいやった方が良い」とおっしゃってくれました。そんなこともあり、ぜったいビキニフィットネスをやろうと決めました。
当時の私のパーソナルトレーナーの方やその他の方から「合戸選手のところに教わった方が良いですよ」と。しかし、本当に競技にかける想いがないと合戸選手のところには通えないと言われました。でも、私にはぜったいビキニをやりたいという想いがあったので、BBJに出た後すぐの18年11月に初めて合戸選手のもとへ。マッスルハウスで初めて合戸選手に会ったとき、お腹を見せてと言われ、大会直後だったので良いのかと思っていたら、「……」と言葉を失っていました(苦笑)。
後々、「あのときの愛子ちゃんのお腹にはびっくりした」と言われて、トレーニングしている人のお腹じゃないと驚かれました。今までのトレーニング内容などを説明したら、「それは筋トレじゃなくて、健康管理だな」と、くぎを刺されました。その後に競技に対する多くの合戸選手の想いを教わることができました。そこからトレーニングは大きく変わり、とにかく重量を扱うことに加え、セット数も大きく増えました。合戸選手に毎回厳しく指導していただく中で、「どうして私はこれができないの」と、メンタル面が弱かったのもあり涙を流す場面も……(笑)。しかし、そういう環境でトレーニングをしていく中で、私自身大きく成長してきました。強度もどんどん上がり、他の選手が軽い重量を扱っていたりすると、「どうして軽い重量でやっているのかな」と、最初は思ったりもしていました。もう私は“合戸色”に完全に染まっています(笑)。
現在のトレーニングは、脚を今季から前後に分けて、背中、胸肩と1週間に4日以上は行っています。脚を前後で分けているのは木澤大祐選手からのアドバイスがありました。前後で分けて行うようになってから脚の頻度が必は的に増えたので、時間が取れて一つの種目を丁寧に行えるようになったのと、種目数も増やすことができました。また、最近のビキニフィットネスの傾向として脚がメインになってきているように感じます。そこで下半身のサイズアップを達成するべく、特にそこに注力して取り組んでいてます。
昨シーズンの減量はケトジェニックダイエットを行いましたが、私には合わなかったようでした。いつもおおざっぱに食事を取ってしまうのですが、そういうのも原因で減量は良いものではありませんでした。今年はオーソドックスなローファットダイエットで減量を行います。2月から減量に入りました。子どもも一緒に減量食を取っていて、鶏胸肉や玉子、白米、野菜や汁物を一緒に食べています。子どもの食事には味付けや、別でお菓子なども与えているので、何か不満が挙がっているということはありません。
今年目指している大会は、9月に開催される『アーノルドクラシック』です。しかし、オールジャパン選手権と重なっていることもあり、国内大会出場がなくなってしまうので、グランドチャンピオンシップスに出るためにスポルテックカップに今年も出るつもりです。また、その後の目標でIFBBエリートプロのカードを取得するという夢もあります。

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