「家族や仕事が一番」2児の父でもあるボディビル大阪王者が考えるトレーニング論

2021年は、大阪の強豪並みいる中、大阪ボディビル選手権で優勝した奈良裕。現在看護師という仕事をしている中で、以前患者たちに運動指導や食事管理の重要さを伝える自分たちが、節制や管理を行えていないことに矛盾を感じた。そこで自らが動き出し、今では立派なボディビル選手に。2児の父でもありながら、家庭・仕事・トレーニングの3本柱を保つ秘けつや、今の目標について取材した。

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中島康介

「ボディビルは上には上がいて、本当に広い世界だなと思い知らされます」

私がトレーニングを始めたきっかけは、大学病院に勤務しているときに感じたのですが、看護師は患者さんに対して、食事制限や運動指導等を行うんです。しかし、その看護師が人に指導できるような体型ではなかったり、節制をされていないことが多い状況に対して矛盾を感じました。指導をする立場として、自身が見本にならないといけないという思いで、健康を目的にトレーニングを始めました。また、その病院で憧れている先輩がトレーニングをしていたことも始めたきっかけです。
最初は、福岡県福岡市にあるアメリカンジム姪浜店に2012年ごろに入会してトレーニングを開始しました。開始当初の分割法などは、胸と上腕三頭筋、背中と上腕二頭筋、肩、脚というようなメニューを作ってもらい、実施していました。当初のトレーニング時間は20~40分程度でしたが、今思えばあのころはやる気のあるトレーニングとは全くもって言えるものではありませんでした。
現在は分割を変更しており、胸・背中・肩・脚・腕のルーティーンでトレーニングしています。また、毎日トレーニングしており、定期的な休みというのは設けていません。オフは、家族の行事や旅行などで出かける日は休みとしています。24時間営業のフィットネスジムで、毎朝仕事前に(6~8時の間)トレーニングしています。以前は仕事終わりの夜にトレーニングしていましたが、子どもが生まれてからはできるだけ早く帰宅できるように心がけているのと、急遽仕事が入ったりすることが多いので、時間帯を早朝へ変更しました。たまに久々に夕方にトレーニングをすると、寝起きではないからか、力が入るように感じたり、気分の違いを感じることもあり、たまには夕方や夜間にトレーニングをしています。
それぞれの部位へのこだわりは、基本的にほとんどの部位を、ただがむしゃらに行うことで、今のところまで来ました。重量をコントロールすることを意識し、その中で重量を伸ばしています。今後は様々なプロの方に指導を仰ぎ、技術面の向上を図っていきたいと思っています。また、鈴木雅さんのDVDを購入し、ひたすら見ていましたが、次元が違いすぎるなと感じていました。
私がボディビルを行っている理由として、どの世界でもそうですが、その世界でのスペシャリストという存在の方がいるということです。特にこの競技は、そういう方々に触れる機会が多いからかもしれませんが、上には上がいて、本当に広い世界だなと思い知らされます。仕事やプライベートでもそうですが、自分はまだまだだと感じることができ、現状に満足せず、「常に上を目指すんだ」と思うことができるので、ボディビル競技を行っており、続けていきたいと感じています。ただ、僕にとってこの競技を行うことは、あくまでも“趣味”です。家族や仕事が一番であり、その優先順位は崩してはいけないと思っています。そしてボディビルを選んだ理由は、ボディビルが一番カッコいいと思っているからです。
現在目指している大会として、今後は日本クラス別選手権やジャパンオープン選手権等、全国区での選手権大会にチャレンジしたいと思っています。先ほども述べましたが、これまではただがむしゃらにトレーニングしてきましたので、今後は誰かの指導を受けることで、苦手なものを改善し、得意分野を伸ばしていきたいと思っています。 
しかし、2019年の6月ごろから股関節の痛みがあり、満足に脚のトレーニングができていません。そんなこともあり、今年は現段階で出場するかを迷っています。ですが、何か出られるチャンスがあれば、西日本選手権や日本クラス別選手権に出場したいと考えています。

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