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90kgオーバー怠惰生活抜け出し愛されパパボディビルダーへ【筋トレビフォーアフター】

「椅子に座りっぱなしでほとんど動かない当時の仕事柄と、カップラーメンにコンビニ弁当2個など暴食を繰り返していたところ、20代半ばまではなんとか保っていた体型が後半になって一気に崩れ、90kg近くまで増えてしまいました。煙草もひっきりなしに吸っていて、不健康そのものという生活でした」

そんな板井敏喜(いたい・としき/34)さんの劇的変化は、一本のダンベルから始まった。

【写真】板井敏喜さん大会写真&ビフォーアフター全集

トレーニング愛が高まりすぎて宅トレからジム行脚に

「2015年に長男が生まれたときにきっかけをもらったと思い、煙草をやめ、少しでも身体を鍛えようとダンベルを買ったのがトレーニングのきっかけです。すぐに身体づくりの面白さにのめり込み、YouTubeや書籍を参考にメニューを増やし、ベンチ、インクラインベンチ、チンニングマシン、バーベルなどどんどん器具も増えていき、六畳間が溢れかえって奥さんにも苦言を呈され自宅トレに限界を感じ、地元のスポーツセンターにジムデビューしました。とはいえ、毎日励んでいた甲斐があり、この時点で、5、6㎏はすでに減っていました」

「その後も週5、6のジム通いを続け、器具の性能を求めてジムも2店舗移動しました。ほんとに筋トレ自体の面白さにのめりこんだんですね。食事は本当にスタンダードな、鶏胸肉、ブロッコリー、サバ缶、鮭、食物繊維が豊富な食材などを食べるようになり、ジャンクフードはほとんど取らなくなりました。身体がみるみる変わっていくのが楽しくて、大会にも興味を持ち始めました」

田代誠選手との出逢いでボディビルの道へ 一家総出の筋肉愛

「2022年にフィジークで初参加したときに田代誠さんとお会いして、ボディビルのかっこよさに打たれました。そこからDVDを買い込んで、食事のときにもMMJ(マッスル・メディア・ジャパン)の映像を流したりするうちに、家族も感化されて競技に興味をもってくれるようになったんです。今では嶋田慶太さんのセミナーに夫婦で参加し、日々の食事を用意してくれ、大会には欠かさず応援にきてくれる筋肉一家になりました(笑)。そこからは完全にボディビルを目指したトレーニングに移行しました」

鈴木雅選手と。著名競技者のセミナーには足繁く通う

たゆまぬ情熱に応じるかのように、90kgあった体重は66kgに絞られ、30%の体脂肪率は5%まで減っていた。※体脂肪率は市販の体組成計によるもの

「大会でステージにいても聴こえる声援、終わったあとの『パパめちゃくちゃかっこよかった!』という言葉には、それまでのトレーニングや減量の辛さも忘れ、やってきてよかったと毎回思います」

一番の応援者でありファンは家族

これからも妻と子どもたちにカッコいいパパと思ってもらえられるように、トレーニングにも励み、大会でも結果を残していきたいと思います。また、好きが高じてトレーナーの資格も取得し、現在はフリーのパーソナルトレーナーとして日々筋トレの楽しさを伝えるべく活動しています。当面の目標は7月の福岡県のボディビル選手権で結果を出せるよう、より一層頑張ります!」

トレーナーとして活躍する板井敏喜さん

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取材:にしかわ花 写真提供:板井敏喜

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