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カネキンへのリスペクトとディズニー愛が支えた不屈の努力「諦めなければ必ず叶う」【筋トレビフォーアフター】

「2017年ごろ、トレーニングを始めました。このときは食事管理は何もしておらず、暴飲暴食しながらでした。でも、トレーニングを始める前からカネキンさんのファンで、ずっと憧れていました。翌年に『ビーフ佐々木クラシック』という大会で初めてカネキンさんがオーバーオールチャンピオンになったときに応援しに行ったことで勇気を貰い、僕もいつかステージに立ってみたいと思いました」

【写真】ぷよぷよからバキバキ!弱点だった腹筋も超トレーニングで劇的変化した内海優輝さんのボディ全集

内海優輝(うつみ・ゆうき/27)さんのボディメイクは純粋な憧れから始まった。このときの体重は身長174.3cmに対し78kg。体脂肪率は18%。決して肥満ではないが、ステージに立てるような身体ではなかった。ここから、憧れが怒涛の情熱に変わる。

「大会に初めて出たのは2022年です。それまでの4年間、増量期は約4カ月、減量期も4カ月と決めてひたすら身体を作りました。増量期はアセンディング法(徐々に重量を上げていくトレーニング法)で胸、肩、腕、背中、脚に分けて4セットずつ。食事はPFCは細かくは設定しないでオーバーカロリーにしつつも腹筋が消えない程度を意識していました。白米、パスタを主軸に、ハイボリュームなトレーニングの日はジャンクフードも入れてエネルギーを補充しました」

「減量期は、朝一で有酸素とHIITを必ず入れて全ての部位をハイボリュームでスーパーセット法(対象筋に対し、複数の種目を休憩なしで行う方法)を取り入れました。分割は胸を週2回入れて脚を軽め、肩、腕+脚軽め、背中、脚で、各分割の後に腹筋を必ず入れていました。腹筋はドラゴンフラッグ、ケーブルクランチ、アブローラー、ハンギングレッグレイズなどです。PFCはPが120g、Fは40g、Cが300gが減量初期で減量末期はPが80g、Fが30g、Cが100gでやっていました。有酸素は家でリカンベントバイクをし、ジムではクロスバイク、それ以外も1万歩以上は必ず歩くようにしていました」

まだ出場前にも関わらず、競技者と変わらない徹底した生活。これらの知識はカネキン氏、バズーカ岡田氏、野澤SHOW氏の動画から得たのだという。

「ようやく2022年にそろそろと思いマッスルゲート関東新人戦に出場し、初戦で2位になることができました。その勢いのまま10月にAPFの大会でフィジークデビューしたのですが、サードコールで惨敗。悔しすぎてしばらくトレーニングすらできなかったです」

「そこから数カ月後APF主催のセミナーに参加し、改めてカテゴリーの理解を深めステージでの立ち振る舞いやポージングを学びました。そして、自分の身体には今何が足りないかを直接ジャッジからフィードバックしていただき、そこから自分にできる最大限の力を注いで再びステージに望み、2024年にフィジークで念願の初優勝を飾りました」

このときの体重は64kg、体脂肪率は4%。内海さんは自らを“脳筋”と称するが、その名に恥じない情熱と努力量である。過酷な努力を継続し続けられた理由と今後の目標を聞いた。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「“諦めなければ必ず叶う”と自分を信じてあげること。僕はシーズン毎に通うほどディズニーの世界観が大好きなので、ディズニー作品に共通するこの思想をとても大切にしています。先日、80歳のおじいちゃんがボディビルをやっている動画を見て、自分も生涯現役でボディメイクをしたいと思いました。もちろんカネキンさんは永遠の理想です。努力の鬼で、負けても這い上がってIFBBプロになった姿を尊敬しています。自分も彼のように一生努力し続けたいです」

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取材:にしかわ花 写真提供:内海優輝

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