8月31日(日)『サマースタイルアワード京都予選』のサーフモデル部門で2位入賞を果たしたのは、公務員の菅原星也(すがはら・せいや/32)さんだ。171cmで72kgだった体重を59.5kgまで減量して仕上げて臨んだ今回のステージは、菅原さんにとって初めてのサーフモデルへの挑戦だった。
「初めてサーフモデル部門に出場して新鮮で楽しかったです。でも1位の選手との差を強く感じて、正直めちゃくちゃ悔しかったですね。少しでも妥協すれば、この先大会のレベルについていけなくなると実感しました」
そんな菅原さんの筋トレの原点は、幼いころから憧れていた父の姿にある。運送会社を営む父が重たい荷物をいくつも抱え、力こぶを浮かせる姿や、瓦を重ねて割る姿に「マッチョでかっこいい!」と憧れを抱き、自然と鍛えることが当たり前の環境になっていった。
家族との時間がモチベーションに
現在は2人の子どもの父親でもある菅原さん。家庭でのちょっとしたやり取りが、筋トレを続けるモチベーションにつながっている。
「息子にお願いされて大胸筋をピクピク動かして見せたら、目をキラキラさせて『どうやってそんなに動かせるん!?』って。『あ、こいつオレと同じで筋肉が好きなタイプや!』と思って、すごくうれしかったですね(笑)。また、妻からは腹筋が弱いと言われていて、大会のフィードバックで同じ指摘を受けたので、週4回の腹筋トレーニングをするようにしました。その結果、今回は『ミッドセクションが改善した』と評価していただけました。効かせることも大切ですが、やり込むことも大切だと改めて実感しましたね」
公務員として働くかたわら、妻の夜勤、子どもたちの習い事の送迎、家事などで毎日予定でぎっしり。ジムに行けても20分で帰らなければならない日もあるそうだ。
「日々のやることはたくさんあります。でも、言い訳は絶対にしないと決めています。『全く時間がない!』なんてことはなくて、隙間時間に自重でもいいから必ず一種目はやる。10分あれば腕立て伏せでも懸垂でもやる。仕事も育児も家事もある中で、それでもトレーニングを続けるからこそ結果につながると思っています」
菅原さんは「継続すれば時間はかかっても必ず結果は出る」と信じており、子どもたちから「パパ、かっこよかった!」と言ってもらえたら、これ以上の幸せはないという。
「私はプロでもなく、今回の優勝者でもありません。でも子育てや仕事をしながらでも工夫してトレーニングを続ければ、必ず身体は変わる。パパ・ママトレーニーのみなさん、一緒にトレーニングを楽しみましょう!」
菅原さんにとって筋トレをすることは、憧れていた父から受け継いだ誇りであり、子どもたちに見せる背中でもある。家族とともに歩むその挑戦は、これからも続いていくに違いない。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない
取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。
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