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ダルビッシュ有がボディビル雑誌を推薦する理由

MLBのサンディエゴ・パドレス所属ダルビッシュ有選手が2021年2月17日に自身のTwitterで推薦したのがボディビル雑誌。

「今月のIRONMANの鈴木雅さんのインタビューで体性感覚について話されています。自分もここ数ヶ月色々試行錯誤してきていて、自分という個体に合った調整の仕方を掴み始めています。ぜひ読んでみてください」と丁寧にamazonリンクを付けてツイートしている。

ダルビッシュ選手の実際のツイート

鈴木雅選手はボディビル世界チャンピオンに輝き、日本選手権9連覇の実績のある日本屈指のボディビルダーだ。ダルビッシュ選手がおすすめしたIRONMAN誌も鈴木選手の見事な身体が印象的な表紙の雑誌だ。

野球選手がボディビルダーが表紙の雑誌を読むことに違和感を覚える人もいるだろう。

しかし、野球界には「ボディビル」が確実に浸透しつつある。

ソフトバンクホークスは、トレーニングアドバイザーストレングス担当として1993年、ボディビルワールドゲームスで日本人初となる6位入賞を果たした髙西文利氏(=マルヤジム会長)を起用し、フィジカル強化に力を入れている。その成果もあり、日本シリーズでは4年連続日本一に輝いている。

さらに今年、読売巨人が鈴木雅選手をコーチとして起用したことが大きな話題となった。ボディビルダーが野球界でフィジカル強化の指導をする新しい時代に突入したと言える。

野球にも必要となるフィジカルトレーニングの重要性に気付き、10年以上前から個人として取り入れているのが、ダルビッシュ選手だ。

1月31日放送のTBS「林先生の初耳学」に出演した際には、20歳の頃からボディビル雑誌を読んでいるエピソードを披露。「最初の方はなんでそんなの読んでいるの?ってみんなに思われていたけれど、それが今じゃ普通になってきている」とコメントしている。

ダルビッシュ選手は同番組で、林先生から「ボディビルについても『野球の筋肉と違うから無駄だ』っていう、いわゆる昔偉かった偉大なOBがいろいろ言いますよね」と問われたときも「その人たち(ウエイト)トレーニングをやって、プレーをした経験がないので、その発言全く説得力がないので無視で大丈夫だと思います」ときっぱりと否定。自分の結果で証明したウエイトトレーニングの成果に、絶対の自信を持っているようだ。

チームとしてフィジカルトレーニングの指導にボディビルダーを起用しているソフトバンクホークス、そして読売巨人。個人として、ボディビル雑誌を読んで、フィジカルを強化し、メジャーで活躍するダルビッシュ選手。時代は変わりつつあるようだ。

トレーニングの専門家としてボディビルダーが活躍する流れは今後も続くだろう。日本の野球界だけではなく、日本のスポーツ界全体のフィジカル強化が新たな時代に入っていくことになる。

文_IM編集部


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