会社員の松本満耶(まつもと・まや/41)さんは、ボディコンテストである『ベストボディ・ジャパン』に出場する選手だ。
2024年のビフォー写真は『ベストボディ・ジャパン』のベストボディ部門(※1)出場時。158cmで体重は53kgほどだった。そして、アフター写真は2025年のフィットネスモデル部門(※2)出場時の体重46kgの姿だ。カテゴリーが変わり、求められる見た目が変わるからこそ、やることも変わる。
【写真】1年で大きく変わった松本満耶さんのボディラインと締まったウエスト

左:2024年、右:2025年
※1.引き締まったバランスの取れた身体に加えて、女性らしい美しさが評価されるカテゴリー
※2.筋肉のあるバランスの良い身体を魅力的に表現するカテゴリー
「身近にボディコンテスト出場経験のあるトレーナーがいたこともあり、競技の世界や身体づくり、そしてステージに興味を持つようになりました。もっと自分の身体と向き合ってみたい。どこまで通用するのかを知りたい。そう思うようになって出場するようになりました」
大会出場後も、仕事の忙しさでボディメイクに集中できないときもあったという松本さん。ある時ときふと鏡を見たときに『このままではステージに立てる身体にならない』と感じ、カテゴリーも変更して本気でやると決めた。
松本さんが一番大事にしたのは、体重を落とすことより『筋肉の使い方』と『アウトライン作り』だった。
「体重を落とすだけなら、やり方は色々あると思うんです。でも私が欲しかったのは細さじゃなくてステージで見えるラインです。そこを一番意識しました」
「完璧じゃなくて良い」から続いた、週5の“ライン作り”
松本さんの軸は、全身の筋バランスを意識したウエイトトレーニング。
「全身のバランスを整えながら、特にヒップ、脚、背中は重点的に強化しました。重量を追うというより、フォームと可動域、効かせ方を大事にして、大会を想定した身体作りをしていました」
例えば脚の日は前ももを張らせすぎずにヒップラインを出す日。背中と肩の日は、上半身のアウトラインを整える意識を強める。さらに有酸素運動やポージング練習も継続し、仕上がりや見せ方を研究する日をルーティンに落とし込んだ。
「筋肉量をなるべく落とさずに、女性らしい丸みと立体感を出したくて。ストレッチポジションと収縮を丁寧に使うことを意識しました。特にヒップラインと、ウエストから背中にかけてのアウトラインはずっと課題で、そこを重点的にやりましたね」
忙しくて時間が取れない日も多かったが、そこで松本さんが選んだのが「完璧主義を捨てる」ことだった。
「仕事の忙しさもあり継続が大変でした。忙しいと、どうしても『今日は無理かも』ってなりやすいじゃないですか。でも途中で『完璧じゃなくて良い』『短時間でもジムに来る』って考え方に切り替えるようにしました。結果を急がず、日々の積み重ねを信じること。体重だけを見るとブレるので、身体のラインとか、動きやすさを見るようにしてました」
ベストボディ部門からフィットネスモデル部門へ。求められる見え方が変われば、トレーニングの狙いも変わる。松本さんの変化は、体重の数字よりも身体をどう作るかを理解して行動したことが、最短ルートになった例だ。
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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:松本満耶
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










