2026年3月28日(土)、29日(日)に開催された『マッスルゲート神奈川大会』(神奈川・カルッツかわさき)内で『第2回 還暦スター誕生!』が行われた。このイベントは60代以上が参加対象。ダンス、歌、日頃のエクササイズの成果を披露する参加型イベントで、昨年に引き続き2回目の開催だ。歌の採点部門には7人が出場し、初出場の伊藤薫(いとう・かおる/60)さんが優勝。歌が好きな両親への思いが伊藤さんを勝利へと導いた。

両親への思いと、還暦を迎えたことを機に歌を再開
「優勝できるなんて思っていなかったので、とてもうれしいです。大きな舞台で歌えることはなかなかないので、こういった機会をいただけるのはありがたいですね」
現在伊藤さんは60歳。早起きしてゴールドジムでトレーニングをし、カラオケボックスで歌の練習をして帰るのがルーティンだ。
伊藤さんの両親は歌うことが好きで、レッスンに通ったり、大会に参加するほど。その影響を受けて、伊藤さんも若いころはよく歌っていた。長年、歌からは遠のいていたが、再開しようと思ったきっかけもまた両親の存在だった。
「父は病院、母は介護施設で寝たきりになってしまいました。『私が歌って二人を元気付けたい!』と思ったこと、還暦という節目を迎えたことがきっかけで歌を再開しました」
今回、伊藤さんが選んだのは高橋真梨子さんの『for you』。好きな歌の一つであること、伊藤さんの低めの声質と合っていること、そして両親への思いを乗せられることが選曲の理由だ。
人工関節の手術を機に踊る筋肉から見せる筋肉へ
伊藤さんは今回のイベントをゴールドジムで知り、参加を決めた。現在は週に5日通い、5分割トレーニングを行う。単に鍛えるだけでなく、マッスルゲートの女子フィジークの部に参加することもある。
伊藤さんは長年エアロビクスを続けていたが、怪我により人工関節に切り替えたことを機に断念。リハビリをする中、たどり着いたのがゴールドジムだった。
「踊れないんだったら、トレーニングをしようと。踊る筋肉がだめだったら、見せる筋肉にすればいいと思ったんです」
本格的にトレーニングを始めたのは4年前。友人に誘われて大会に参加した。体幹を鍛えることで「お腹から声を出せる」といい、トレーニングは歌うことにも良い影響をもたらしている。
後悔のない人生のために、歌もトレーニングも継続
還暦は節目の一つだが、あくまでも人生の中継地点。伊藤さんは今後も歌にトレーニングにと精力的に活動を続ける。
「実は、私は今の医学では治らない難病を患っています。薬を飲んで症状を抑えながらのトレーニングは体力的にきつく、心が折れそうなときもあります。でも、人生は一度切りで、いつ最期が来るかはわからない。来年も『還暦スター誕生!』に出場したいので、ゴールドジムでトレーニングをしつつ、歌の練習も頑張ります!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:増田洋子
編集・ライター。インタビューが好きで医療、ITなどを中心にさまざまなジャンルで執筆中。現在は週に4日、ジムでのんびり運動をしている。東京都在住。
取材・文:増田洋子 撮影:中島康介










