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産後に消えた「お尻の境目」と「下腹ぽっこり」から変身し、コンテスト初出場で満点グランプリ 「周りの10代と違う自分がコンプレックスだった」 

「子どもを10代で産んだ後、お尻の境目がなくなって、下っ腹はぽっこりと出て、胸は小さく萎んで……周りの10代と違う自分の身体がコンプレックスでした」

ずっとコンプレックスだった自分の身体を変えるためにダイエットを開始したのが、4月12日(日)大阪国際交流センターで開催された『ベストボディ・ジャパン2026近畿大会』フィジーク&フィットネスモデル部門の満点グランプリを獲得した本多祥恵(ほんだ・よしえ/32)さんだ。仕事、子育て、トレーニングを両立しながら半年で身体を変え、初出場で結果までつかんだ。変化の出発点は、産後に感じた自分の身体へのコンプレックスと、失った自信を取り戻したいという思いだった。

【写真】本多祥恵さんの割れた腹筋と上向きヒップのメリハリボディ

本多祥恵さん

きっかけは、産後に感じた身体の変化

「産後、お尻の境目が分からなくなってしまって、体力も落ちていきました。仕事はネイリストで座り仕事なので、何かしないといけないと思ったんです。筋力と体力、そして自信を付けるためにパーソナルトレーニングジムで筋トレを始めました」

働きながら子育てもこなす毎日は、時間に余裕があるわけではなかったが、本多さんは「時間がない」を理由にしたくなかったという。

「仕事に子育てに筋トレに、毎日時間がなさすぎてしんどくなることもありました。でも、どちらも全力でやると決めていたので、『時間がないも、しんどいも言い訳だ』と言い聞かせていました。そうした日々を送っていると、ジム通いも習慣になって……筋トレをしないと気持ち悪いと感じるようになったときは、自分でもびっくりしました(笑)」

「お尻のトレーニングは70kgのヒップスラストをメインに、ダンベルワイドスクワットやスプリットスクワットをやっていました。腹筋はプランクを上下左右30秒ずつとツイスティングクランチを角度を変えて3方向各10回ずつ。がっつりトレーニングを始めて3カ月が過ぎたころに、お尻の境目が出た瞬間が本当にうれしかったです。身体もメリハリができて、ぴったりしたパンツを履くのが楽しくなりました。コンプレックスがなくなった瞬間でもあり、努力が目に見えた瞬間でした」

食事面では、もともと「食べることを重要視していなかった」という本多さんにとって、減量よりも増量のほうが難しかったという。仕事や子育てを優先し、自分の食事が後回しになりやすかったからだ。

「私は食べることをそこまで重要視しているタイプではありませんでした。食べるより仕事や子育てを優先していたので、筋肉量を増やすための増量が一番大変でした」

家族の応援がチカラになる

「お味噌汁は必ず食卓に出し、魚をよく食べるようにしました。朝はバナナ3〜4本と豆乳ヨーグルト、主食は玄米、さらに野菜をたっぷり入れた汁物を取るようにしています。増量が足りないと感じた時期は、玄米に加えてお団子や餅などで炭水化物を取るようにしました」

しっかり食べることで動ける身体ができ、トレーニングの質も上がる。特に、味噌汁や魚、玄米、野菜たっぷりの汁物といった和食中心の組み合わせは、無理なく続けやすかったようだ。

大会挑戦を続けるうえで支えになったのは、家族や周囲の理解だった。

「とにかく頑張るから応援だけしてほしいと、お客様にも家族にも伝えました。子どもは14歳の男の子と12歳の女の子。反抗期に差しかかり、普段は言葉数が減ってきた子どもたちから『お母さん、かっこいいね』と言われたことは、何よりうれしかったです。そしてたくさん協力して支えてくれた両親にも感謝しています。結果を出したこと以上に、身近な家族から努力を認められたことが、大きな意味を持っています」

ボディメイクは、見た目を変えるだけではない。生活リズム、食事、考え方まで少しずつ変えていく。本多さんは、身体づくりを通して自信を取り戻し、毎日を前向きに過ごせるようになったという。

「まだまだひよっこな筋肉ですが、今は3食しっかり健康的な食事を取ることを何よりも優先しています。ボディメイクをすることで自分にも自信がつき、毎日が明るくなります。1人でもそんな方が増えたらうれしいですし、私自身がそんな方の小さなきっかけになれたら幸せです」

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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