サマスタ選手 コンテスト

朝4時起きで肉体改造に励む24歳 病院事務と筋トレを両立しボディコンテストで優勝

6月13日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールで開催された『サマースタイルアワード 2026 千葉予選』。ビューティーフィットネスモデル部門ショートクラスで1位に輝いたのが、朝4時起きで病院事務とボディメイクを両立する瀬長由佳(せなが・ゆか / 24)さんだ。摂食障害に苦しんだ過去を乗り越え、約2年間のボディメイクを経て憧れだったステージで優勝を果たした。

【写真】瀬長由佳さんの拒食症を乗り越え手にいれた、くびれ際立つボディ

大会を目指してトレーニングを始めたのは約1年半前。それまではジムに通うほど運動をしていたわけではなかった。

「SNSでサマスタのビューティークラスに出場している千原由理奈さんを見て、”私もこんな風になりたい” と思ったのがきっかけでした。実は高校生の頃から摂食障害を抱えていて……。家族からの何気ない一言をきっかけに食べられなくなってしまったんです。一番つらいときは身長160cmで体重が28kgまで落ちたこともありました」

一人で抱え込まないことで前へ進めた

ボディメイクを始めても、体重を増やすことへの恐怖心は簡単に消えなかった。

「最初は体重が増えることへの抵抗がありました。でも、サマスタのプロ選手で栄養士の資格をもつ及川涼花さんに食事を見てもらったり、パーソナルトレーナーの方々に支えてもらうことで、”プロに任せているから大丈夫” と少しずつ思えるようになって。安心して食べて、筋トレをして、身体を作ることができるようになりました」

以前は一人で悩みを抱え込むことが当たり前だった。

「昔は全部自分一人で何とかしなきゃと思っていました。でも筋トレを始めてからは、自分の気持ちを話しても受け止めてくれる人や支えてくれる人ができました。そんな存在に出会えたことが本当に大きかったですし、今の自分につながっていると思います」

朝4時起きで積み重ねた優勝への準備

目標としていたSSAプロカード獲得を目指し、背中の強化に取り組んだ。

「今回は背中の筋量を増やすことを意識しました。いろいろなパーソナルトレーニングを受けて、自分に合う筋トレメニューを探していきましたね。特にロウイング系の種目やストレッチを取り入れることで姿勢も良くなりました。デスクワークの私にはすごく合っていたと思います」

病院事務として働く瀬長さんは、仕事とボディメイクを両立するため生活習慣も大きく変えた。

「残業など、夜の予定が読めないことが多かったので、朝型の生活に切り替えました。朝4時に起きて、自分のお弁当と家族のお弁当、さらに家族の夕飯まで準備してから5時半に家を出てジムへ行き、そのまま出勤する生活でした。長時間トレーニングをするのは難しかったので、その分、1回1回しっかり効かせることや頻度を大切にしていました」

ボディメイクを通じて変わったのは、身体だけではなかったという。

「細い人を見て ”もっと痩せないと” と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、一人で抱え込まないでほしいです。親や友人じゃなくても、自分を認めてくれる人はきっといます。そして、待っているだけではなく、自分から一歩踏み出してみてほしいです。私自身、行動したことでここまで変わることができましたし、それが今の自信につながっています」

摂食障害に苦しみ、自分一人で抱え込んでいた過去を乗り越え、支えてくれる人たちとの出会いをきっかけに大会優勝を果たした瀬長さん。その挑戦の軌跡は、身体づくりだけでなく、自分を信じて一歩踏み出す勇気の大切さも教えてくれる。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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取材:池田光咲 撮影:高坂裕希

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