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【DDTプロレス】体重90kg→105kgへ!ヘビー級レスラーKANONのバルクアップ法

正統派あり、コミカルあり、なんでもありのプロレスを展開しているDDTプロレスリング。そのDDTのリングで、ヘビー級のレスラーとして活躍しているのが、KANONさんだ。学生時代は水泳とバレーボールに打ち込み、アメリカンフットボールに出会い筋トレにも目覚めた。プロレスラー兼パーソナルトレーナーとして活動しているKANONさんへのインタビュー後編では、プロレスラーになってからの身体づくりについて聞いた。

他団体の選手を見て、自分の見てきた世界は狭かったと実感した

KANONさんが大学3年生の秋、世界最大のプロレス団体・WWF(現WWE)でも活躍したTAKAみちのく選手のイベントに足を運んだ。その日、KANONさんの人生が大きく変わる。

「友達とTAKAさんのイベントに行ったんですけど、プロレスラーのTシャツ着て。そのときに『いい身体しているな、ウチに来ないか』と、誘われたんです。それでテストを受けに行って、プロレスラーになりました」

KANONさんは2019年7月、TAKA選手主宰のJUST TAP OUTの一期生としてデビューを果たした。

「今見ると、やっぱり細いなと思いますね。今は105kgで当時は90kgでしたから。でも、当時は自分の身体はいいなと思っていました(笑)。僕がデビューした2カ月後に、田村ハヤトが入ってきたんですけど『こんなデカいやついたんだ!』と。太っているのではなく『各パーツが、こんなにデカいやつがいるんだ!』と思って、他団体にも目を向けるようになったんですよね。自分が理想とするデカい選手を、目標にしないといけないと思って。JTOにいるときはチャンピオンにもなって、悪い言い方をすると“お山の大将”になってしまっていたので。それで(2022年に)DDTに移籍したんですが、DDTには樋口さん(樋口和貞、引退)がいて、火野(裕士)さんがいて、納谷(幸男)さんがいて、遠藤(哲哉)さんみたいなバキバキ系の選手もいて……僕が見てきた世界は狭かったなと実感しました。(KONOSUKE)TAKESHITAさんもいましたし。トレーニングをもっと頑張って、体重も増やして、100kgの身体にしようと思いました」

デカい選手と戦えるように、大きい筋肉をつけることを意識した

 105kgの肉体から繰り出す強烈なラリアット(©DDTプロレスリング)

105kgの肉体から繰り出す強烈なラリアット(©DDTプロレスリング)

そのKANONさんにとって、プロレスラーとして最も鍛えるべきパーツはどこだったのだろうか。

「背中と足ですね。背筋や足は後回しにされがちというか、見栄えはまた違うパーツになってくるので。体幹を使いながらやっていく種目を増やして、体の軸がぶれないような種目をやり始めてから、体はデカくなりましたね。JTO時代は持ち上げる系の技はあまり使っていなかったんですが、DDTに来たときにそのフィールドを得意としている選手がいたので、体をぶつけ合って戦える選手になりたいというのもあり、大きい筋肉をつけることを意識しました。ただ、足トレはテンションが上がらないので(笑)、パーソナルに通ってスクワット、ブルガリアン、ボックスジャンプをしっかりやるようになりましたね」

現在のKANONさんの体重は105kg。立派なヘビー級戦士の一員となった。

「身近に目標がいることが、大事なんだなと思います。樋口さんや火野さんの試合を見て、ここに混ざりたい!と思ったんですが、当時の僕なら絶対見劣りするなって。そこで、見劣りしないための体作りをした感じですね。あと技を考えるときに、130kgを超える大型選手にもかけられる技を作ろうと。軽量級の選手をポンポン投げたいのではなくて、デカい選手にも同じ技ができればいいなと思ってるので、余計にパワーをつけなくちゃいけないんですよね」

食生活の変化はあったのだろうか。

「暴飲暴食はやめました(笑)。どっちかというと、こまめに食べるようになりましたね。お腹いっぱいになるまで食べるのをずっと続けていたんですけど、それをやめて、カロリーの計算をして食べるようになりました。食材でいうと、増量期に絶対欠かせないのは餅ですね。米よりも餅の方が個人的に好きなのと、おやつ感覚で食べられるので。チーズをかけて、醤油と海苔で食べるのが好きです」

KANONさんは、現役のパーソナルトレーナーでもある。生徒と接するときには、どのようなことに気を遣っているのだろうか。

「一番は、怪我をしないように教えます。無理をさせない。これは僕も経験があるんですけど、調子が良くてトレーニングを頑張って、頑張った果てに怪我をするのが一番ゴールから遠のくことだと思っているんで。怪我をしたときには、何もできなくなってしまうので。何もできなくなると、スタート位置よりも下がってしまいますから。なので、最初にフォームを固めてから、できることを試していますね」

最後に、プロレスラーとして今目指していることを聞いてみた。

「DDTに来て4年、今年30歳になりますし貪欲に挑戦していきたいなと思います。(JTO時代の)僕の同期は優秀なので、プレッシャーになっていますね。シングルのベルトって、1回も巻いてないんですよ。JTOのときにチャンピオンになっていますが、まだベルトができる前だったので。なので、シングルのベルトがほしいですね」

執筆者:橋場了吾
札幌市出身。ラジオ局で社会人としてのキャリアをスタートさせ、イベントプロデュースの傍ら、プロレスラー、タレント、ミュージシャンなどのインタビューを行う。

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